佐藤大朗(ひろお)|三国志研究家

三国志を研究しています。1982年愛知県生まれ、大阪大学文学部卒。新卒で一般企業に就職…

佐藤大朗(ひろお)|三国志研究家

三国志を研究しています。1982年愛知県生まれ、大阪大学文学部卒。新卒で一般企業に就職。社会人約15年、おもに経理職を経験し、学業に専念するため退職。修士(文学)。2024年度より早稲田大学 文学研究科の博士課程。文系学問と相性の悪い「お金」との付き合い方を発信します。

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38歳で会社を休職して三国志を研究してみた

はじめまして。佐藤大朗(ひろお)と申します。 テーマを決めて、noteを始めることにしました。 題して、 38歳で会社を休職して三国志を研究してみた ぼくは社会人15年目ぐらいのサラリーマンです。大学(文学部)を卒業して、新卒で一般企業に就職し、おもに経理の仕事をしてきました。ですが、このたび、仕事を年単位でお休みして、三国志を研究に専念することにしました! おいおい記述していこうと思いますが、コロナにより、職場の環境とか、キャリアプラン、少し大きな言い方をすれば、人生観

    • 研究における棲み分けチャンス!

      佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 早稲田大学の柿沼陽平教授の授業(簡牘の解読・翻訳)に出席させて頂いています。先生のつぶやきがありまして、 中国から次々と出土している「簡牘」とは、木簡竹簡のこと。 むかしの文字で書かれ、年数を経て物理的に劣化しているので、文字が読み取れなかったり、並び順が分からなかったり、入れ替わっていたり、途中で物理的に切れていたりで、何を言っていっているの

      • 「天引きが多過ぎる」という批判が意味するところ

        佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 本を読みました。ハラリ氏の小学生向けのシリーズは、大人でも十分に楽しめます。子供向けを装った、大人用の本ではないかと疑います。 ヒト(ホモサピエンス)がほかの動物や人類を駆逐する第1冊目と、ヒトがヒトを駆逐する(ヒトの内部で支配が生まれる)第2冊目が出版されています。ぼくは第2冊目がおもしろかった。 第2章「しまった、こんなはずじゃなかったのに

        • オンライン会議や学会のマナー「ありがとうございます」

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 学会「ありがとうございます」学会で会場の参加者が質問するとき、 「本日は貴重な報告ありがとうございます。とても興味深く聞かせて頂きました。私はこの分野の素人、門外漢なので質問すること自体、大変恐縮しておりますが、もし宜しければ教えて下さい」 みたいなことを冒頭に言うのは、わりと複数分野の慣行らしい。 「シロウト質問ですが」というクロウトの発話は、

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          今だから明かせる会社での「奇人変人のふり」

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 昨日は、「たたかう研究室」というウェブ講座?(9週間のみ)で知り合ったひとと、オンラインで音声のみで雑談していたんですが、 ぼくは前までの職場で、 ・会社で友達を作りたいわけではない ・「人望がある/ない」のレースに参加しない ・あまり個人的な領域に立ち入られたくない ・仕事をたくさん振られたくない、残業はイヤだ という気持ちがあったので、意図

          今だから明かせる会社での「奇人変人のふり」

          日本語から日本語に翻訳する簡単なお仕事?/現代中国語との往復

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 ライティング、ライターの職業の本を読んでいます。 インタビューをして記事に書き起こすのは、日本語から日本語への翻訳なんだ、とありました。話者が言ったことばをそのまま文字に置き換えるのではなく、何を言いたいのか、別の言葉を補ったり置き換えたりするのが、ライターの仕事なんだと。 同じような「翻訳」体験がたくさんあるので、メモをしておきたい。 受

          日本語から日本語に翻訳する簡単なお仕事?/現代中国語との往復

          なぜか「NewsPicksパブリッシング」がつまらない

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 NewsPicks パブリッシング というレーベルがあって、タイトルだけ見ると、ものすごく面白そうな本をたくさん出しているんですよ。 正確な数は覚えていませんが、これまで5冊以上、10冊未満ぐらい、買って読んできました。書店で並んでいるのを見ると、毎回手を伸ばしてしまう。ちょっと分厚めの本で、ちょっと高めの値段設定(でも十分に安い)。 でもな

          なぜか「NewsPicksパブリッシング」がつまらない

          「忖度」の反対語は「是々非々」?

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 いま、2023年9月に出版された(つまり2024年10月の政治の流行語を反映していない)本を読んでいます。 曰く、日本の資本主義社会においては、接待や日頃の付き合いなどで取引が決まり、商品力が後回しにされがちだ。つまり、是々非々(良いものは良い、悪いものは悪いということ、「忖度」の対義語ともいえる)でものごとが決まることが少ないという課題がある

          「忖度」の反対語は「是々非々」?

          【文章術】なるべく逆接や但し書きを使わない

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 さいきん、逆接(だが、しかし、であっても)と、但し書き(ただし)が多い文章を読んで、脳みそをかき回されて、「わけわからん!」となったので、【文章術】としてメモします。 適当に例文をつくります。 たいしたことは言ってないので、ざっと眺めて下さい。 は???? ってなりますけど(ひどい文章を読ませてしまってすみません)、あらゆる可能性を排除せず

          【文章術】なるべく逆接や但し書きを使わない

          退職して大学院進学しても、毎月10万円の天引きは続く

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 無収入の大学院生の税負担2ヶ月前に会社を辞めて、専業の大学院生になっています。 無収入です。 衣食住の生活費を払う、大学院生だから学費を払う、は納得してるんですけど、税金や社会保険料の出費が、異様に重く感じられる。 縁もゆかりもないサイトですけど検索で出てきました。働き盛りの40歳(介護保険が始まったあと)だと、以下のように天引きされています。

          退職して大学院進学しても、毎月10万円の天引きは続く

          中野汐里『人生後半は大学院から』を読んだ/社会の冷ややかな目

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 noteのおすすめで知り、中野汐里さんの『人生後半は大学院から』を紙の書籍で購入して読みました。120頁ほどのコンパクトな本ですけど、長くしようと思えば無限に長くできた体験記を、あえてコンパクトにまとめている本なので、とても濃密です。 まさに社会人を経験してから、大学院に通って博士号を取得したという「先輩」の体験記なので、 ・社会人だけど大学院

          中野汐里『人生後半は大学院から』を読んだ/社会の冷ややかな目

          ワンコインの電子書籍をたくさん出版しよう/10万字の呪縛を解く

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 こうしてnoteを読んでいたり、読書が好きだったり、自分でものを考えたり調べたりしていると、やりたくなるのが「本の出版」です。 「本の出版」の何がよいのか ・「製品」にまとめるため、自分の思考が整理されて深まる ・自分がどんな人間であるか端的に伝えることができる ・わずかばかりの収入になるかも知れない このようにして見ると、いいことしかないの

          ワンコインの電子書籍をたくさん出版しよう/10万字の呪縛を解く

          「好きな題材」で論文を書く方法/卒業論文や1本目に役立つ

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 さいきん、新しい少年漫画『僕のヒーローアカデミア』で研究論文を書こうとして投稿したが掲載拒否され、きちんとした研究論文にするための指導を受けたら台無しにされていた学部生の話を書きました。 人文系の学部生が卒業論文を書こうとしたとき、 ・好きな作品(小説、漫画、映画) ・好きな人物(作品などの作り手、生きざま、評論家) ・好きなテーマや主張、言い

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          「おもしろい」「売れる」研究という暴力

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 ずっと思ってたんですよね。 研究論文に対して「おもしろい」「つまらない」の判定をするのって、暴力的なんじゃないかと。恣意的な権力の行使じゃないかと。 中学生か高校生みたいなこと言ってますけど(わざとです、あえて疑問をスルーせずに書き留めるスタイルです)、別のものに置き換えてみましょうか。 たとえば、がんばって書いた小説に対して、「おもしろい」「

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          研究指導でつまらなくなった例/先行研究との接続

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 あるyoutube動画で、大学教員が、学部生の論文を研究指導していました。わがことのように見ていました。 教員による研究指導はいかにも「正しい」のだけれど、つまらなくなった、学生さんがあまり納得がいっていないように見えたので、固有名詞やURLは貼りません。ご本人たちに見られても構いませんが(個人的な悪口を言うわけではないので)、積極的にエゴサーチ

          研究指導でつまらなくなった例/先行研究との接続

          おもしろい本とは?おもしろい研究とは?

          佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。20年弱続けた会社員生活を辞めて、アラフォーの無職、大学院生です。 おもしろい本とは? おもしろい研究とは? それが分かれば苦労はしないよ! って感じなんですけど、 ぼくはその答えをわりと昔から知ってて、 「読み手の知識にプラス1する」本 「読み手の知識にプラス1する」研究 これです。※純粋なエンタメは除く 書店にいくと本がたくさん並んでいます。誰かにとって面白い本は、ぼくにとって面白くないことがあります

          おもしろい本とは?おもしろい研究とは?