特別支援学級の勉強のリアル
こんにちは。
現役教師のあひるです。
みなさん、小中学校での特別支援学級で、どのように学習をしているかご存知ですか?
特別支援学級で行われている学習でも、とくに
国語と算数
について書きたいと思います。
算数の学習
算数では、生徒の理解度に合わせて学習内容が調整されます。
たとえば、数字の読み書きから始めたり、具体的な物を使って数える練習をすることがよくあります。
生徒によっては、計算問題を解くために図やモデルを使って視覚的に理解を深める方法が取られます。
ペースも個別に設定され、苦手な部分をじっくりと取り組めるようにしています。
個々のレベルに合わせて、教科書の学年を下げて学習する場合が多いです。
国語の学習
国語では、読み書きの基本からスタートし、生徒の進捗に応じて文章の理解や表現の練習を行います。
例えば、ひらがなやカタカナの読み書き、短い文を作る練習など、生徒一人ひとりのレベルに合った課題が出されます。
音読や言葉の意味を確認しながら、少しずつ語彙を増やしていくことも大切にしています。
算数と同様、教科書の学年を落として学習する事が多いです。
特別支援学級では、算数と国語の学習が生徒にとってわかりやすく、取り組みやすいように工夫されており、個別にサポートしながら進められます。
中には、ひらがなの読み書きも困難な子もいます。今はタブレットのアプリを利用して、ひらがなの書き方、読み方から始めている子も多いです。
個々に合わせられるというメリットが、通常学級には無い最大のメリットです。
特別支援教育は、特別支援学級や特別支援学校だけのものではありません。
通常学級で、勉強についていけない子、読み書き等、それだけできない子など、「支援が必要かな?」と周りの大人が気づいた際には、教師をはじめ、特別支援コーディネーター、関係機関、保護者などが連携して、その子の支援の方向性を模索していきます。
特別支援教育は、通常学級でも行われます。
しかし、
30から40人いる中では、限度がある
ということはご理解いただきたいです。
教員不足が解消され、各学級に副担任がついたり、学級の人数が10人とかになれば、もっともっと個別に見てあげられる環境が整います。
これからも、特別支援教育に関する内容をアップしていきたいと思います。
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