やってのける!~成長マインドセット、noteを続ける・ダイエットする・ジムを辞めない~
ハイディ・グラント・ハルバーソン氏が書いた(ちなみに女性です)
やってのける 意思力を使わずに自分を動かす
introductionと第1章前半の要約になります。
タイトルを少し大袈裟にしましたが、何か達成したい目標がある時のマインドセットとして、参考にしてください (笑
A GRIT
最近、GRITという言葉をよく見かけるかもしれません。GRITとは
Guts(度胸):困難なことに立ち向かう
Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
Initiative(自発性):自分で目標を見据える
Tenacity(執念):最後までやり遂げる
の頭文字をとったもので、
才能やIQ(知能指数)や学歴ではなく、個人のやり抜く力こそが、社会的に成功を収める最も重要な要素である、
という考えから、アンジェラ・リー・ダックワース氏が提唱したものです。
(彼女は、以下の本も出しています)
この本は、そのような、人のやり遂げる力に焦点をあてた一冊になります。
B 成し遂げるための重要な考え方
目標達成には、きわめて重要な概念がある。
「目標達成できるかどうかは、生まれつきの資質のみでは説明できない」
「目標達成するための能力は、誰でも高められる」
そして、目標を達成するために必要な自制心は鍛えられる。
自制心とは筋肉と同じで、使うと疲労するが、時間が経つと回復する。
自制心は筋肉と同じで、鍛えると強くなるが、使っていないと衰える。
という考えを、筆者はintroductionで述べています。
C ゴールを固める
目標をどう達成するかが大事。
「ベストを尽くせ」などの漠然とした言葉では頑張れない。
・具体的で難易度の高い目標を設定する。
具体的な目標だと誤魔化すことができない。
難易度が高い目標、言いかえると、難しいが可能な目標は
自然と意欲や集中力を高めてくれる。
人は求められた以上のことはしない傾向がある。
だからこそ、具体的で難易度の高い目標を設定する必要がある。
困難な目標を達成し満足感が高まる
→その満足感から、次の仕事のパフォーマンスが高まる
の好循環を生み出せる。
D 「なぜ」と「なに」の思考
・抽象的な「なぜ」という思考は、小さな行動を大きな意味や目的に結び付けられるため、意欲を高めやすくなる。
面倒でやる気がわかない作業も、意義あるものとして捉えやすくなる。
例えば、残業しなければならなくなったときも
「あと1時間、コンピュータに向かってキーを打つ」
と考えるよりも、
「このひと頑張りがキャリアアップに結び付く!」
と考えるほうが、モチベーションを高めやすくなる。
・反対に、具体的な「なに」の思考法は、難しく、不慣れで、複雑なことを行うときに効果を発揮する。例えば、初めて掃除機を使う人に対して
「家のなかをきれいにしよう」
と言うよりも、
「この道具を使ってホコリを吸い取ろう」
と言うほうが、上手くいく可能性は高い。
これらをまとめると
「なぜ」という視点で捉えると、日々の小さな行動にも、意義を感じやすくなり、大きな目標が達成しやすくなる。
「なに」という視点で考えると、「木を見て森を見ず」の状態にはまりやすくなるが、複雑な道のりを着実に進みたいときは抜群の効果を発揮する。
E なぜは遠い未来に、なには近い未来に働く
「なぜ」という思考は、遠い未来のことに対して働きやすく
「なに」という思考は、近い未来にのことに働きやすい。
このことを示す実験として以下が挙げられている。
大学生に「容易だが退屈」な宿題か「難しいが魅力的」な宿題のどちらかを選ばせる。
ただし、片方のグループでは翌週、もう一方のグループでは9週間後に提出するように求める。
課題はどちらも締切1週間前に与えられるので、課題を行う期間は同じである。
結果、翌週、締切だった学生は「容易だが退屈」な課題を選び、
一方、9週間後に提出を指示された学生は「難しいが魅力的」な課題を選んだ。
この実験から
遠い将来について考えるときは、メリットを優先させる理想主義者の視点に
一方、近い将来について考えるときには、ビジネスライクな現実主義者の
視点に立って人は物事を捉えると考えられる。
つまり、このことから、予定を決める時は、近い将来か遠い将来のどちらについて考えているのかを自覚し、それが自らの思考にどう影響しているのかを考慮すると、よい判断がしやすくなる。
例えば、
遠い将来のことについては、楽観的に物事を考えすぎていないかを注意し、逆に近い将来に対しては、現実主義的になり過ぎて、将来的なメリットを忘れていないか
といったことに気をつけて判断すると、よい選択がしやすくなると思う。
今回は以上です。
次回は、第1章の後半以降の内容になります。
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筆者は、以下の2つの本も出されています。
本書よりも、内容がコンパクトにまとまっています。こちらもお勧めです。