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戸取大樹のインラインスケートの世界

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30年あまり続けているインラインスケートを通じて、挑戦すること、旅すること、感動すること、考えること、共有したいことを載せています。
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#動作

名前に引っ張られる①

名前に引っ張られる①

滑る

 スケートというと「滑る」と言います。
 この「滑る」という言葉がちょっとばかり厄介だなと最近思います。
 スケートをしている人はスィースィーと「滑って」見えるのですけど、スケートを上手くなりたい!という人にとってはこのイメージが邪魔になったりするかもしれません。

 スケートというスポーツの動作としては「滑る」よりも「乗る」の方が適切じゃないかなと思っています。英語で言うと「Slide」

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インラインスケートの誤解(エッジの話)2

インラインスケートの誤解(エッジの話)2

 前回、構造の違いから来るスケーティングの動作効率の違いを解説しました。では実際の動作に於いてはどんな違いが出てくるのでしょうか。
 ここでもう一度バート選手の動画を見ておきます。

 アイススケートに於いては「エッジに乗ること」が最も刃が安定し、抵抗が少なく、減速も少ない動作です。従って、できるだけ早く接地の瞬間からアウトエッジに乗り、そのまま体重を乗せて滑らせていく動作になります。

 他方、

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インラインスケートの誤解(エッジの話)1

インラインスケートの誤解(エッジの話)1

よく似たスポーツ

 アイススケートとインラインスケート、とてもよく似ています。
 形も似ているし滑り方も似ている。
 そもそもインラインスケート自体が、演劇の舞台でアイススケートの表現をするために発明されたものなので似ていて当然ですね。

 でも氷の上に刃を乗せて滑るアイススケートと、アスファルトにウレタンのタイヤを転がすインラインスケートはやっぱり違うところがあります。そこを無視してしまうと、

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