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だいぶ変わった精神科医を描くドラマ「シュリンク」
この間、NHKでやっていたドラマ。
3回で終わったけれど、続きがありそうな気がする。
第一話はパニック発作、第二話は私と同じ双極性障害、第三話は境界性人格障害。各症状に関する世間の認知度はわからないが、テレビドラマでメンタルについて正面から現実的に扱うこと自体珍しく難しいことなので少しでも理解につながれば、と思った。偏見はなるべくないほうがいいし、誰しも心を病む可能性はあるのだから。
それにしても私の場合は患者側で、入院体験も少なからずあるので、見ていて複雑になる点もある。双極性障害あるあるは、がんばりすぎる→急に弱る→急に復活して買い物しまくる…などだが、他に誰にでも話しかける、異性関係、服装が派手になる、陽気になる、怒りっぽくなるなど人によって違う症状もでる。これを一時間ドラマの中の数分に凝縮して見せられるのだから患者としてはいたたまれない。つまり「確かにそう」だから。
また精神病院の中の描写もブツブツ呟く人や、くるくる回る人などがいて「いかにも」すぎた。そしてそれも「確かにそう」なのである。
私が病を発症してからの約30年前は、患者の顔も見ずパソコンを睨み
薬をたんまりくれる「売人」のような医者が跋扈していた。時には「これ僕も飲んでるんだけど効きますよ」と強い睡眠薬などをオススメされたり。信用できる医者に出会えぬまま「鬱病」という診断に納得できずにいた。鬱病にしてはあまりにも治らなくないか?鬱から抜けた時の自分は、あれはあれで何かとおかしくないか?ネットや文献で調べた結果、「私、双極性じゃない?」と気がつき当時の主治医(おばあちゃん)に相談する。おばあちゃんは「アラ!そうかもね!鬱と双極じゃ全然薬違うから変えてみましょ!」と言われ自己申告で双極性障害になった。最初に鬱と診断されてから10年が過ぎていた。
それから私が良くなったかといえばそんなことはない。双極性障害に「完治」はなく「寛解」というマシな状態を長くつづけることが目標だ。私はまだまだ虚無と無駄元気の間を乱高下している。もしも「シュリンク」のヨワイ先生だったら、どんなアドバイスをくれるのだろう。