味岡マロン

ヨロンと横浜を浮遊するふくよかな生命体。いつも横になりたいと思っています。ズッキーニが…

味岡マロン

ヨロンと横浜を浮遊するふくよかな生命体。いつも横になりたいと思っています。ズッキーニが好き。

マガジン

  • 倫敦1988-1989

    1988〜1989のロンドンへの旅をまとめました。

最近の記事

錦糸町パラダイス〜渋谷から一本

いかにも深夜っぽいドラマ。錦糸町が舞台になるというのも珍しいのではないか。あと一回で最終回なので、終わるのが惜しい。 それにしても錦糸町は面白い。近辺にしばらく住んでいたことがあるのだが、まさに人種のるつぼ、与論島から出てきたばかりの私には刺激が強過ぎた。道端で酒を飲んだり寝転んだりしている人がいるのは島と変わらない。島と変わらないが、ここは大東京。これでいいのか?と疑問に思った。南口には演歌専用のレコード店があって、時に営業の新人がミカン箱に乗って歌っている。その声と入り

    • だいぶ変わった精神科医を描くドラマ「シュリンク」

      この間、NHKでやっていたドラマ。 3回で終わったけれど、続きがありそうな気がする。 第一話はパニック発作、第二話は私と同じ双極性障害、第三話は境界性人格障害。各症状に関する世間の認知度はわからないが、テレビドラマでメンタルについて正面から現実的に扱うこと自体珍しく難しいことなので少しでも理解につながれば、と思った。偏見はなるべくないほうがいいし、誰しも心を病む可能性はあるのだから。 それにしても私の場合は患者側で、入院体験も少なからずあるので、見ていて複雑になる点もある

      • コンタクトのきょうふ

        コンタクトがはずれないので眼科医へ行った。 この目医者は待合室にある本が独特で タレント本が好きらしい。前は飯島愛の「プラトニックセックス」を読破した。今回はX JAPANのToshiとガーシーの本があって、どちらもたまらなく読みたかったが、目がショボついて読めなかった。 名前を呼ばれて診察室に入ると「いつから取れないの?」と聞かれたので「き、きのうの夜からです」と嘘をつく。本当は三日前の朝からなのだが叱られそうな気がするし、何度も来ようとはしたが急な雷雨や腹痛に見舞われ

        • わかっちゃいるけどやめられない。

          酒もたいして飲まなくなったこの頃、私がやめられないのはアイスだ。肥満大人の健康に何ひとつ良いことがないのはわかっている。でもさぁー、暑いじゃん。夏いっこーに終わらないじゃん。食べちゃうよねー、アイス。 毎年毎年なんらかのアイスにハマる。パピコのシチリアレモン味に感動した夏もあったし、一心不乱にカルピスバーを舐めていた年もあった。ながらくオハヨー乳業のあいすくりんも愛しているし、しろくまも好きだ。 アイスボックスにウォッカと炭酸ぶっ込んだり、サクレにブランデーを注いたりする

        錦糸町パラダイス〜渋谷から一本

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        • 倫敦1988-1989
          14本

        記事

          錦糸町を裸足で歩く

          以前住んでいた向島に「大道芸術館」なるものができたと聞き、友人のモミ子と物見遊山に出かけることにした。 エロスの殿堂。なかなかそのようなところに潜入するのは女であるゆえか機会が少ない。昔、伊豆の秘宝館に入ったことがあるが、まだ私も若く、しかも社員旅行のコースであったので全てがセクハラとしか思えなかった。ああそれなのに、いまはキャピキャピと待ち合わせをし、意気揚々と向かう始末である。げに恐ろしや、年月。 いやらしいものを見る前に精をつけようと亀戸ぎょうざ錦糸町店に入る。ぎょう

          錦糸町を裸足で歩く

          新しいヒザを探して

          また行ってしまった。民謡クルセイダーズのライブ。3回目になります。こうなると追っかけというかグルービーである。メンバーの田中さんとも「こないだの前歯がない女です」と顔見知りになり、握手してもらえる。今回は相方のM坊と娘っ子を連れて行った。 娘っ子を紹介するときに「私の前歯からできた娘です」と紹介してみたが、 田中さんはいつも通り物販に忙しいのだ。 会場は森戸のOASISだった。たしか40年前にはもうあった気がする海の家だ。いち早くレゲエやブラックカルチャーを取り込んで常に面

          新しいヒザを探して

          おかあさんの空

          8月6日は母の命日で、広島の平和記念日、つまり原爆が投下された日だ。 当時母はまだ10代前半で遠く離れた関東に住んでいたため、確かな情報もなかった。だが「広島に大きな爆弾が落とされたらしい」「煙突一本しか残らなかったらしい」「長崎でも何かが…」というような噂がさざなみのように伝わってきたそうだ。すでにその頃にはラジオも新聞も信憑性がなく、母はただ荒涼とした砂漠に一本立つ煙突を想像して戦慄した。 戦争が始まった頃は、シンガポール陥落!と意味もわからず提灯行列に参加したり、やた

          おかあさんの空

          新しいヒザをください

          一心不乱にあずきバーを食べていたら前歯がもげた。乙女心も折れて憂鬱になる。7月中はあまりの暑さに持病で地蔵になり、さらに風邪をひいて最悪だった。そしてぼんやりしていて「民謡クルセイダーズ」のライブを来週と勘違いしていた。ああああヤバい。 風邪は治ったが歯がない。寝てばかりいたので体力もない。究極の選択の時来たる。行くのかい?行かないのかい?どっちなんだい? 答えは行ーくー!行かないという選択は私にはない。暑さがハンパないので無駄に歩き回りはしないが、忍者のように日陰を選び、

          新しいヒザをください

          パリ五輪2024開会式

          いままさにライブで見ているのだが、私は開会式マニアである。スポーツにはまったく興味がないのでめったに試合は見ないが、開会式、閉会式は毎回録画までして見ている。世界の皆様が嬉々揚々とひとつの都市に集まり、世界平和を旗印にスポーツの祭典を行うのは素晴らしい。特に国際情勢のよくない今なので心配の種は尽きないが、そんな中セーヌ川から選手入場、セレモニーはすべて屋外というぶっ飛んだアイデアを形にしたフランス勢はやっぱり凄い。本気か?と思ったが、いままさに実現している。雨の中、誰もが楽し

          パリ五輪2024開会式

          たばこ屋のおばちゃんのこと その2

          以前にも書いたが、うちの近所にはたばこ屋があって、かわいらしいおばちゃんが店番をしている。今時たばこ屋というのもめずらしいし、長続きしてほしくてオロナミンCを買ったりする。私たちが越してきた10年ほど前にはおばちゃんも元気で「ハマっ子は三年住めばハマっ子だから、あんたたちもすぐ慣れるよ」と言ってくれた。ハマっ子とはそんなものなのだ。おばちゃんは年の功だけあって時折り名言を吐く。雪が降った日、「雪の翌日は裸で洗濯」と言っていた。雪の翌日はピーカンになることが多いらしい。「日がみ

          たばこ屋のおばちゃんのこと その2

          人種差別という病

          「ガイジン」という言い方。差別かそうでないか。時折り外国人とそんな話になる。外国人は「外の国の人」、ガイジンはもっと排他的な雰囲気がある。事実、その呼び方を嫌がる海外の人が多いので、少し考えて使った方が良い。わざわざ使う必要もないとおもう。 一番いいのは各自の出身国を聞くことだ。お互いの理解が深まるし、親しみが増す。日本人は「黒人て言ったら悪いのかな?」と悩む人も多いが、いまどき「ブラック」は誇りを持って使う人が多い。以前、前夫に「コクジンてなんていうの?」と聞かれたので教

          人種差別という病

          愛はこだまする。

          子供が生まれて、なにひとつ思い通りにならない日々を送っていた頃。授乳も離乳食もなにひとつスムーズにはいかないし、ゆっくり寝ることも、美容院に行くことも、熱々のサンマーメンを食べることも叶わない。孤高のワンオペだったため、今思えば完全な産後うつに陥っており、毎日気分は真っ暗闇で子供は可愛いに決まってるのにあまりにも泣かれるとちょっとわからなくなる。子供を虐待してしまう人の気持ちも理解できなくはないな…とニュースを見ながら思った時、自分はだいぶヤバいところにいるな、と気がついた。

          愛はこだまする。

          住みにくい星

          せがれの風邪がダンナに感染り、ダンナの風邪が私に感染った。せがれもダンナも2、3日寝ただけでピンシャンしているが、私は4日を過ぎても熱が続き、頭と喉が痛い。またコロナが流行ってきたので医者にいくべきか悩んでいるが、近所のかかりつけ医は夏休みだ。月曜には開くだろうが暑い。病身でおもてに出たら死ぬんじゃないかと思う。またコロナが五類に移行したおかげで薬が高い。既往症のある私はそうでない人よりさらに高い。つらい思いをして金もとられる。世の中真っ暗闇である。 去年の夏も暑かったが、

          住みにくい星

          体重100kg超え。その時、人体には何が起きるか?Part2

          前回では大切なことを書き忘れた。是非とも気をつけてほしいのは「尿モレ」だ。贅肉により膀胱が押されてヤバいことになる。漏らしてからではもう遅い。前もって万端の準備をしてほしい。大の回数も増える気がする。やはり体内が肉で満ち満ちて何かと保管するのが難しいのだろう。 女性の場合、生理が止まる人もいる。ダイエットのしすぎでも止まることがあるので、何かしらホルモンバランスに異常がでているものと思われる。そこまで行ったら何かしらの手段を講じた方がいいだろう。本格的に健康を害したら後戻り

          体重100kg超え。その時、人体には何が起きるか?Part2

          思えばあれって移住だったのかな

          近頃よく「移住」という言葉を聞く。昔はハワイとかブラジルとか開拓のイメージがあったが、最近は国内の都会から田舎へ、というパターンが多い。移住先で店を始めたり、自給自足の生活をしたり。窮屈な都会より自然の多い暮らしに憧れるのはわかる。だが、私の「移住」は憧れよりも「必要に迫られて」という要素の方が大きかった。 第一のきっかけが「離婚」である。4才と0才の子を抱えて住む家がなくなるという超ガッデムな状況であった。原因は相手の浮気であったからできるかぎり金は絞りとったが全然十分で

          思えばあれって移住だったのかな

          体重100kg超え。そのとき人体には何が起きるか。

          まさか自分が。 100kgを超える日が来るとは思わなかった。身長160cm、ミドルエイジの女である。驚いたことに足のサイズも23.5cmから24.5cmに成長した。足にも肉がつくのだ。 言い訳がましいが急激な肥満の陰にはZという向精神薬の影響があったと思われる。同じ薬を使っていた同病さんはZで急速に太るかガリガリに痩せるかだった。何でそんなことになるのかわからないが、体重に多大な影響を与える薬であることは確かだ。さらにZで太るタイプのグループはやたらご陽気になって浅草のあげ

          体重100kg超え。そのとき人体には何が起きるか。