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わたしの躁うつ日記7〜鬱といわれてホッとする

仕事を続けるのも難しくなったし、命の危険もなきにしもあらずだったので精神科を受診した。小さなクリニックだったがひどく混んでいて、予約の時間が来てもちっとも呼ばれなかった。
ソワソワしている人やひとりごとをつぶやく人がいて、待合室は賑やかだった。

やっと呼ばれて診察室に入ると、医師はパソコンから顔も上げず「どうしましたか?」と聞いてくる。眠れないこと、仕事に行くのがつらいこと、希死念慮などについて話した。医師はそれらをパソコンに打ち込み、顔も上げないままに生活状況を聞いてきたので、子育て中であること、旦那とは物理的な距離がありコミュニケーションに問題があること、実家の問題、合わない仕事、経済的な不安…あとは社会から置いてきぼりにされているような孤独感もあった。時間に追われながら職場と保育園を往復する日々。それまでが気まま過ぎたのだとは思うが、どんなに子供が可愛くても時折り行き詰まるような気がする。話のわかる大人と思い切り喋りたい。

「そりゃあもう無理だね。鬱だ、鬱」と言われ、鬱という病名がついてなんだかホッとした。いつかは姉のようになる…という恐怖心と共に生きていたから「やっぱり」と思うことで変な話だが楽になったのだ。

医師が言うには人間が耐えられるストレスというのはせいぜい3から4個らしい。私の場合は6コだったので無理〜という話だ。「大丈夫、薬飲めば治るから」とサクサクと薬をすすめてきた。分厚いバインダーにぎっしり薬がコレクションされている。「これなんかどう?よく眠れるよ、ボクも飲んでるけど」とアピールする様はまさに売人だ。コレクションの中から何種類か選び、これで良くなるんだろうか?と疑問に思いながら帰途についた。

#双極性障害
#鬱病

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