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暦(こよみ)2 / 24節気

暦を知ることは、和歌・短歌・詩を理解する上で欠かせないものです。日本の文化・風土を知り、世界でもまれにみる繊細な日本人の感性を知るのは、大切なことです。留学生や海外勤務になった方が、日本文化について尋ねられた時、答えられなかったり、歌舞伎や浄瑠璃のYouTubeを見ても、英語圏の作品が多いのは残念です。

✅太陰暦と太陽暦

太陰暦(旧暦) 月が地球をまわる公転周期ををもとに作られた。明治維新まで使われていた。
太陽暦(新暦) 地球が太陽をまわる公転周期をもとに作られた。明治維新以降、西洋から取り入れて使うようになった。

✅太陰暦・月名・24節気(1年を24に区切る)

1月 睦月(むつき)

お正月に家族で、仲睦(むつ)まじく過ごすから。
立春(りっしゅん)2/2頃(太陽暦) 春が立つ→春になること
雨水(うすい)2/20頃(太陽暦) 春の雨が降る

2月 如月(きさらぎ)

まだ寒いので、着物をさらに着るからきさらぎ
啓蟄(けいちつ)3/6頃(太陽暦) 啓は「こんにちは」と出てくる。蟄の下は虫。暖かくなり、虫が出てくる。
春分(しゅんぶん)2/2頃(太陽暦) 昼の長さと夜の長さが同じになる。重要。

3月 弥生(やよい)

「草木がいやに生い茂って来た」という意味の「いやおひ」の略。
清明(せいめい)4/5頃 清々(すがすが)しく明るい季節になって来た。
穀雨(こくう)4/20頃 穀物のための雨が降ってくる。

4月 卯月(うづき)

卯の花が咲くから。
立夏(りっか)5/6頃 夏が立つ。夏になった。
小満(しょうまん)5/21頃 暖かくなって、ちょっと満足。

5月 皐月(さつき)

苗しろから田んぼへ植える苗(なえ)のことを、早苗(さなえ)という。早苗月(さなえつき)から皐月となった。皐の意味は、高く広いところ・空・神・鳥の意味がある。よって、豊作を願って早苗を天の神にささげた意味と解釈する人もいる。
芒種(ぼうしゅ)6/6頃 穀物の種から芽が出た先端部を芒という。種から芽が出る月。
夏至(げし)6/22頃 夏も盛り。昼の時間が最も長くなる。重要。 

  
6月 水無月(みなづき)

田んぼに水を引く季節だから、「水の月」それから「みなづき」となったという説が有力だが「暑くなって水田の外は水が無くなる」と解釈する人もいる。受験時には、後の方が覚えやすい。
小暑(しょうしょ)7/7頃 やや暑い。
大暑(だいしょ)7/23頃 大変暑い。

7月 文月(ふみつき・ふづき)

書物を干した季節という意味。しかし、七夕の短冊を書くから文月の方が覚えやすい。
立秋(りっしゅう)8/8頃 秋が立った。秋になった事
処暑(しょしょ)8/23頃 処は落ち着いて止まるという意味。暑さが落ち着くという意味。

8月 葉月(はづき)

生い茂った木々から落ち葉が舞い降りる季節。
白露(はくろ)9/8頃 白露が置く。涼しくなってきた。
秋分(しゅうぶん)9/23頃 昼の長さと夜の長さが同じになる。重要。

9月 長月(ながつき)

秋の夜長と言って、夜が長く感じるから。
寒露(かんろ)10/9頃 冷たい露が置き始める。
霜降(そうこう)10/24頃 霜が降り始める。

10月 神無月(かんなづき)

日本中の神様が、出雲大社に集まる。だから日本中の神様がいなくなる。だから、神無月。
立冬(りっとう)11/8頃 冬が立つ。冬になった。
小雪(しょうせつ)11/23頃 小さく雪が降ってきた。

11月 霜月(しもつき)

霜があちこちの地面に立つくらい寒くなって来た。
大雪(だいせつ)12/7頃 大雪が降るようになった。
冬至(とうじ)12/22頃 冬に至った。夜の長さが1番長い。重要。

12月 師走(しわす) 

先生(師)が走り回るような忙しい月。
小寒(しょうかん) ちょっと寒い。
大寒(だいかん) たいへん寒い。

✅国民の祝日(2021年)

2/11 建国記念日
2/23 天皇誕生日
3/20 春分の日(お彼岸)
4/29 昭和の日
5/3 憲法記念日
5/4 みどりの日
5/5 子供の日
7/22 海の日
7/23 スポーツの日
8/8 山の日
9/20 敬老の日
9/23 秋分の日
11/3 文化の日
11/23 勤労感謝の日
1/1 元旦
1/11 成人式


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