受験国語 古文1 藤六事(宇治拾遺物語)
宇治拾遺物語→説話集→鎌倉時代前期
(今昔物語→説話集→平安時代=上とかぶる内容もある→芥川龍之介の鼻など)説話集は、短編が多く内容がおもしろい上に、教訓もあり、受験に取り上げられることが多い。
😀歴史的かなづかいを、現代かなづかいに直せるか。はひふへほ→わいうえお
😀会話部分に「 」をつけられるか。
😀主語が分かるか。(古文は主語の省略が多い。敬語の使い分けで誰が話しているか分かる。)
😀言葉の意味が分かるか。
🧡藤六事(宇治拾遺物語より)
「藤原氏の六男のこと」について書いてあると分かる。
今は昔、藤六(とうろく)といふ(う)歌よみありけり。げすの家に入(い)て、人もなかりける折(おり)を見つけて入(い)りにけり。鍋にに(煮)ける物をすくひ(い)けるほどに(省略。女主人が帰ってきた) 「いかにかく人もなき所に入(い)て、かくは(わ)する物をばまいるぞ、あなうたてや、藤六にこそいましけれ、さらば歌讀給へ(よみたまえ)」といひ(い)ければ、
むかしより あみだほとけのちかひ(い)にて にゆる物をばすくふ(う)とぞしる
とこそよみたれ。
😀( )で書いてあるところが、問題となる確率が高い。
はひふへほ→わいうえお となる。
😀げす→身分の低い人。
😀まいる→食べる
😀「 」の中の訳。
どうしてこのように人もいないところに入って、こう料理するものを食べるのですか。ああ、いやだ。藤六がいるんだ。それなら、歌をお読みください
会話部分を「 」で囲む問題は必ず出る。~~といふ、とのたまひて、などの直前が話し終わった部分だ。
😀藤六の歌の意味
すくひ(い)→仏の救い・鍋の中身を匙(さじ)で「すくふ(う)」の二通りの意味がある。
昔から、阿弥陀(あみだ)仏の誓いの中に、地獄の釜の中で煮られる悪いことをした人を救うというのが、鍋の煮える物をサジですくって食べて、分かったぞ。
✅係り結び(強調)→ 意味を強める
😀ぞ・なむ・や・か→連体形→連体詞(名詞)に続く
すくふとぞしる(後ろに「我」などの連体詞・名詞をにおわせている)
😀こそ→已然形(いぜんけい/現代文でいう仮定形)→~ばに続く
藤六にこそいましけれ(ば、そんなことをしてたのですね)
とこそよみたれ(ば、あきれたなどの言葉をにおわせる)
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