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【メタファー:リファンタジオ(製品版)の感想】

良いですねぇメタファー!こんなにも発売前にドキドキ・ワクワクして待ち望んだゲームは本当に久しぶりかも!!製品版発売前は、メタファー:リファンタジオの体験版を4周も5周もしておりましたが、体験版中ではレベル上げはしたくないんですよね。製品版の面白さが損なわれちゃうんで、で、流石に4周もしてると飽きてくるんですけど、って、書こうと思ったけど、全く飽きが来ないんですよね。製品版が来る前に飽きちゃうんじゃとか、製品版は、そこまで熱心に遊ばないんじゃないか?って若干心配してたんですけど、そんな事は全く無くって、製品版は製品版で、ストーリー進行の制限がないから、あるのはそれぞれの競技やクエストの期日ぐらいで、結構まったりと遊べるんで、連日連夜どっぷりとメタファーの世界に浸っています。

個人的には、非常に珍しくメッセージの一字一句スキップせずに全てのメッセージを読んでゲームを進めたのは、このメタファー以外にはないんじゃないだろうか?というぐらい、丁寧につくらゲームだからこそ、プレイする側も非常に丁寧に見聞録も会話も隅々まで目を通しました。大体ゲームって何かしら、同じ様なメッセージはスキップしますけど、メタファーに関してはスキップするのが勿体ない。

という事で、この記事作成時は、ほぼほぼクリアしていて、追加衣装も何点か購入しての10月の20日頃に書いている記事なので、完全版とか追加コンテンツとかの話も出ていない状態での記事になります。後日その手の情報が出てきたとしても、以前の【なんだよ完全版商法かよ!クソがっ!!】っていう感じではなく、寧ろ、ベルギッタとかキャゼリナなどの支援者が戦闘にも参加してくる完全版やDLCなら、もちろん金は払うから早く出してくれ!という感じ。

で、感想なんですが、体験版を4周5周もして、製品版をクリアしている自分が言うのもなんですが、神ゲーでした。
ここ数年、いや2000年以降に発売されたゲームの中でもトップクラスに戦闘が最高に楽しく、冒険してる感が非常に面白く、最高にイカすゲームでした。
何が凄いってのは体験版のレビューの時に書いているので、そちらを読んで頂ければと思います。

ただ、体験版で気になった点やべた褒めしていた所で、製品版をプレイして何か心変わりやなんかあったんか?と、製品版をやり込んでみてどうなんや?と、聴かれれば、、、
ぶっちゃけて言うと、発売前のゲーム紹介PVで移動中の鎧戦車の中では、キャンピングカーの様に色々と遊べますよ!っていう、アレですね。料理を作ったり、チェスしたり、読書したり、釣りしたりと、色々できますよ!っていう話でしたけど、ほとんどが、イベントシーンを見るだけという。チェスにしても実際にユークロニア独自のボードゲームが遊べると思いきや、遊んでる風のシーンだけという簡素な物。
これが、残念ポイントですけど、何回も資質上げの作業で見る場合は、この簡易でも良かったのかもしれませんが、ガッツリ遊べるモードとスキップが選べれる様になっていればなぁと。
連合王国の各街のアクティビティもイベントシーンだけなんで、実際にバンジージャンプもダッシュしてジャンプボタン押してというのもウザいかもしれないけど、するしないの選択と実際に操作して遊びたかったな。港町の釣りに関しても初回の1回ポッキリだし。若干、街を彩る要素があっさりし過ぎている感じもしないでもない。
もし、万が一完全版がでるのであれば、この辺のアクティビティをちゃんとしたアクティブなものに変更してほしい。
旅の途中に立ち寄る村や小さな街の簡易表示は良かったものの、最初は簡素過ぎてインディーゲーム化RPGツクールで作ったゲームなんけ?とビックリしましたが、急ぎの旅路の途中の村だから、あんなもんでも良いのかもしれないけれども、アッサリし過ぎで、もう少し村の中を観てみたいとは思った。せめてスクショ撮影できる観光名所的な一面もあればなぁと。この辺は欲張るとどんどん要求事項が増えるので、バランス的には結果これで良かったのかも。

あとは、、、支援者かな?ストロールとヒュルケンベルグ以降だと、ハイザメにジュナやアロンゾとか支援してくれるのはありがたいけど、、、そこまで思い入れ無いしなぁという感じで、もう少し、何かしら交流やイベントがあれば良かったのかも。一応全員最高ランクに絆ったし、見落としはないと思いますけど、もしかしたら、ちょっとした会話などを自分が見落としているだけかもしれないし、期日関連とレベル上げの関係でバタバタしていたからかもしれないけど、アロンゾとか特に処刑台の前に座っていた時もそうだけど、最初の取っ掛かりは、良い印象では無かった。ルイ側に潜り込んでいたジュナは、どっちかって言うと歌姫の印象が強すぎて、仲間になって一緒に戦闘してても、なんか戦闘要員という感じがしない。ストロールやヒュっさんに比べると、戦闘させて良いのかなぁと若干遠慮してしまう。個人的には歌姫ジュナよりもキャゼリナが戦闘要員として仲間になると思っていたので、意外だったのもあり、ここがもっともメタファーで違和感をゴリゴリ感じる部分。確かに、プロローグでも【歌】は一番身近で初歩的な【魔法】だと、ガリカも説明してたので、魔法職としては良いのかもしれないけど、、、ぶっちゃけ個人的にはジュナは非戦闘員の支援者の方がしっくりきていた。このジュナだけは、戦闘パーティに入る支援者と絆だけのマリアみたいな支援者の2種類の支援者で、後者の方じゃないの?とクリアまでずっと引きずってた。そもそもアーキタイプの元型を有している人物は、戦闘要員なのかな?ってたら、全員ではなかったし、キャゼリナが先制攻撃の時だけってのは非常に勿体ない気がする。

その辺かな?後は、ダンジョンや賞金首はインタビュー動画では多く用意してあります!って言ってたけど、言うほど多くない。しかし、そこまで少なくはない。期日までに終わらせるにはちょうど良い感じ。
クリア後には期日に関係なく、何度もダンジョン探索やマップ探索ができるのかな?と思っていたけど、やっぱり世界を、国を変える王の仕事は忙しい様で、そんな時間もなく庶民から手厳しい意見を聴いたり、喜びの声を聴いたりと、エンドコンテンツ的なものは無く(アトラスのペルソナ系では普通らしい)結局、2周目を最初からスタートするしか、再度メタファーの世界に踏み込む事ができないのは、残念と言えば残念。最強パーティーで、ガンガン隠しダンジョンやエンドコンテンツな場所で遊びたかったという、なんというかメタファーを終わらせたくない感がめちゃくちゃ強い。幻想のこの世界で遊んでいたいんだ!と。現実社会に戻りたくない!で、完全版の真・女神転生でレベルキャップが開放されたので、もしかしたら、、、と疑ってしまう。

でも、またあの感動のワクワクしたヒュっさんやストロールとのあの冒険の日々を!あの一緒に冒険した日々をもう一度!!と思い、2周目を遊んでいますが、全然悪くはない、同じ所でもやっぱり涙が出てきて悲しくなるし、同じ所で仲間と共に嬉しくもなる。チュートリアルの王都に戻って、大聖堂でジンテーゼを習得するまでの体験版で何度も観た会話も再度味わいながら楽しんでいます。ただ、主要メンバー揃うまでが長いので、2周目はこのアーキタイプで遊びたいとか、あのメンバーをDLC衣装を着せて遊びたいっていうのは、9月頃にならないと無理なので、これってゲームの後半以降なので、仲間になかなか会えない!これが結構辛い。後半のメンバーでユーファとバジリオがお気に入りなので、早くこのメンバーを仲間にしたい。って、書いていると、やっぱり血の気の多い、キャゼリナがなぜ支援者止まりでパーティに不参加なのかなぁと。

という感じで、メタファーを一応トルゥーエンドでクリアして、2周目は英語音声で遊んでいますが、ガリカの声がおばさんみたいな声で、速攻で日本語音声に戻しましたね。あれ、いつも思うんですけど、英語版って、色々な日本のゲームが出る毎に言われている海外の声優さんの演技が下手くそ過ぎて炎上とか、日本の声優さんみたいな声質じゃないので炎上とかありますけど、向こうは向こうであれで可愛い声として認識されるもんなんでしょうかね??毎回疑問に思いますけど。ガリカとか、日本語音声に慣れていると、本当にあんな感じで良いのかな?と。兎に角、日本語音声で日本の声優さんの演技に感謝しつつ、まだまだユークロニア連合王国を冒険していきたいと思います。

ただ、このゲームのストーリー上、政治や税金関連とか社会の人間関係や企業間の上下関係とかに接していないキッズとか、社会に出ていない人は、メタファーのストーリーとかなんとなくウザったく感じるかもしれないし、全く共感も感動もないでしょうね。完全にとは言えないですけど、ストーリーに関しては大人向けですね。
このゲームって、人種や宗教での差別や生まれでの差別に弾圧や争いなどがありますけど、普通の社会人なら直ぐに、あーそうだよなぁって思うことばかりなんですよね。
コイツが悪だ!オレは善だ!なんて、私達が生きている社会や会社内でもそんな事はなく、自分がこれはどう見ても間違ってるだろ?ていう事が社内では正義だったり、その逆もあったりと。
同じ社内でもどこどこ有名大学出と普通の地方大学出とで差別や偏見などがあったり、それこそ派遣社員や契約社員の差別や見下しや、請負会社に元請けや下請けでの上下関係やもちろん元請けなんかは見下した態度で下請けに接したり、無理な要望や要求をしてきたりと、乗ってる車の車種で相手を見下したりとか、勝った負けたとか、旦那の収入やマンションの上下階でマウント取ったり格差つくったりと、くっそ汚い大人社会の人を見下したりする人とか上下をつける人とか、嫌な仕事やキツイ仕事を見下したりと、現実社会では普通にあって、結局、今の日本の社会もそんな汚い社会の上で成り立ってるのが今の自分達の生活ですもんね。

そして、今の現代社会がこのメタファーの中の幻想小説の理想郷の様な1人種で宗教も自由で、国家が法律で国民を保護してるかと言えば、全然そうでもなく、好き勝手に税金上げて、政治家や上級国民だけが良い思いしてと、なんかゲーム内の汚い政治家達や貴族のやってることや、その他感じ取れる不満や不安が、今の日本がそのままという感じで、日本って実はメタファーの連合王国のどっかの地方だった??とか今のリアル世界ってそのまんまゲーム内の連合王国じゃんって、プレイしながら感じる訳で、結局、どっちの世界にとってもどっちとも理想郷って幻想なんだなと。

そんな思いをゲーム中にぼーっと思いながら、ダンジョン探索なんかをしていますが、兎に角、そんな現実社会の問題をファンタジーの世界で比喩ってくのは、昔から良くあるネタだとは思うんですが、ここまで強烈にしかもそれらがメインとしてゲームの根幹となっていると、個人的にはあんまり好きじゃない某ゲーム制作者の自称監督とか言ってる人のゲーム内での自分語りというか、自身の考えの押し付けみたいなのが、ゲーム中盤ぐらいからグイグイ出てくるのかなぁ?と思っていたんですが、登場人物の心がキレイ過ぎるのか?制作者さんの心がキレイなのか?非常にこのメタファーの世界を汚すこと無くキレイに解決し纏まっていて、それが本当に心地よい感じですね。
現代社会へのアンチテーゼとして、強烈にメッセージを放ちつつも、それ自体は嫌味もない苦味もない混じりっけ無しのピュアな気持ちよくうんうんと、完全同意できるものばかり。
それはちげーだろ?とか、胸糞悪い展開とかもなく、純粋に現代社会と照らし合わせなくても王様・剣と魔法にドラゴンという純粋なファンタジーRPGとしても大変楽しめました。

RPGゲーマーにとってはお馴染みの王様が支配する王国やお姫様を助けに行く勇者など、武器やとお城での王様との謁見と、宿屋ぐらいしか街の印象が希薄な国産RPGと違って、街の人の生活や、その街での不満点、闊歩するモンスターや王様不在による不安な生活をしている街の人など、今までほとんどスポットが当たらなかった部分もしっかりと体験できること、そしてそれらが、後付やゴリ押しみたいな感じで、違和感感じたり、ウザく感じたりということでもなく、本当に自分がこのファンタジーの世界の中の住人にでもなったような気分でした。
ダンジョン探索を終えたら、酒場で料理を囲みながら、お宝や成果やモンスターの感想を話したり、明日はどうだとか次の日程までの話をしたりと、非常に生活感、冒険感が出ていて良かった。他のゲームの様にダンジョン→攻略→宿屋で寝る→誰とも会話せずにまた街の外のダンジョンへという、ゲーム的に必須の事項ですが、それですらこんなにも生活感あって、楽しいと思うゲームはなかなかないですよね。

今年は本当に神ゲーが揃いまくってて、リリンクにドグマ2にメタファーと3つのファンタジーの世界を冒険してきた訳ですが、リリンクはリリンクで、ケモ耳や角の生えた種族もいて、メタファーに近い感じのアートワークですし、同じ様に感じるけれども、街の中の人は、冒険の舞台を演出している為に配置されてる感が強かったですし、ドグマ2はアートワークとしては、フォトリアル調で、他の2つとは違いますが、内容というか王になるという面では、メタファーに近いファンタジーで、どちらも王様の腹心だったり取り巻きや貴族が利権や私利私欲に駆られていたりとで、リリンクよりもキレイなファンタジーというよりは、汚れたファンタジー世界。ただ、冒険して思ったのは、やっぱ普通の人間が一番汚いなぁっていうのは、切り離せない事実ですよね。
というか、現実社会でもそうですが、現実でもネットでもキレイ事だけ言ってる人とか居るじゃないですか?現実社会でもネット上でも性格の腐った人とか、人を陥れようとする人やディスる人、誰かを小馬鹿にしないと生きられない人とか大量にいますよね?
一般庶民の税金をお金という感覚すらなくなってやりたい放題、使い放題している政治家どもなどなど、ゲーム内の悪人や腐った下衆な登場人物よりも輪をかけて現実社会の方が酷いという。
これって、どうやったら解決するんだろう?現実社会でドラゴンを打ち倒したら、よくなるんけ?魔法使えたら、神器や古代秘宝の剣と鎧があったら、政治家って心入れ替えるんけ?ゲーム内ではラスボス倒したら、世界が変わったけど、現実社会じゃどうすれば・・・なんて思っていたら、メタファーの最後の日、王様が誰か決まる英雄の日がゲーム内では10月27日。
衆議院議員の総選挙の投票日が10月27日という事で、そうだ選挙へ行こう!と。

でもゲーム内で国民の信託で王様が決まるのと違って、幻想小説と同じ民が投票して王を選ぶっていうメタファーの住民からしたら、理想郷なシステムで毎回王様を選んでいるこの現代社会の日本だけど、全然民意とか庶民の気持ちが反映されないのは何故なんだろうか???とか、税金使い込んだり利権や売国に手を染めている国民の敵の政治家を剣や魔法で殺したり、処刑場で処刑したりという鉄槌が食らわせれるメタファーの世界の方がまだマシだよなぁと思いながらも今日もこの汚い政治家が治める日本でメタファーの世界を冒険しています。