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休職者の朝のルーティーン

 今日もまたこうやってnoteを書いている。2年前の私が見たら、きっと「そんな金にならんことは止めて、さっさと会社に行け」と身も蓋も無いことを言って来ただろう。だが今の私なら逆にこう問いただす。「その人生で、君は本当に満足しているか、真剣に考えたことはあるのか」と。

 「休職者の朝のルーティーン」と言っても、やることは一つだけだ。それは「朝散歩」である。精神科医の樺沢紫苑先生によると、一日30分でも良いから、朝散歩だけはした方が良いらしい。午前中にセロトニンを浴びることにより、高い睡眠効果が得られることは、良く知られている事実だ。ともすれば昼夜逆転しがちな生活を送っている私にとって、毎朝の散歩は日々を充実させるために欠かせないルーティーンである。

 普段は、近くの山道を歩いている。山道へ続く階段は意外と急で、気が付けばもう随分と高いところまで来ている。途中で辞めようと思っても、降りるのはもっと大変なので、結局登り切って違うルートで降りることになる。

 何だか、自分の会社員人生に似ているな、とよく思ってしまう。今の会社で20年間、体力に任せてひたすら階段を上って来た。疲れてしまったので降りたいと思ったが、気が付けば随分と高いところまで来てしまったので、今更降りるのも大変だ。別ルートなんて今まで探したこともなかったので、あるのかどうかも分からない。

 今の自分は階段の踊り場で休んでいる状態だ、と思うことにしている。山の景色は季節や天候によって様々な顔を見せてくれる。日々変化があるので、何度行っても飽きることが無い。休んでいれば、きっと気力が回復してきて、状況も良くなるだろう。しばらくは自然に身を委ねるというのも、きっとあとから振り返れば、良い経験になると思っている。