映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観てきた。

映画なんて年に一度観に行くかどうか。そんなわたしが今回観に行ったのが、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」。
 折しも、米大統領選挙が終わったという絶妙な頃合いであり、一部からは内戦も懸念されていたからです。

舞台設定としては、カルフォルニアとテキサス連合軍が政府軍と対立し、連日凄まじい戦闘が繰り広げられている、そんな状況である。一体なにがどうなってこんなことになってるのか、そうした説明はほとんどない。
 実際には、他にもさまざまな武装勢力が各地に散らばっているようで、戦闘や虐殺行為に加担しており、投降する相手は問答無用で射殺するという凄まじい状況である。いちばん印象的だったのは、赤いメガネをかけた迷彩服の人物でしたね。

そんな状況下で、ジャーナリストたちが取材のために進んでいく。彼らは凄まじい暴力を目の当たりにしていくわけだが、それを肯定も否定もせずに、ただ淡々と撮影を続けていく姿にジャーナリストとしての精神を感じさせます。
 また、単純にアクション映画としても十分楽しめます。市街地戦闘の様子なんかもなかなかサマになっていて、一応元自衛官のわたしとしてはその戦術と手際のよさに感心しました。
 ただ、映画としての終わり方にはどこか物足りなさをおぼえました。

現実のアメリカは、どうやら内戦にも暴動にも発展しそうにないでしょう。政権移行は穏やかに行われると思います。前回の選挙後に、問題を起こしたのはトランプ支持者たちだったが、今回民主党の支持者たちは暴力で抵抗しないように見えます。

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