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健康診断、コレステロール値は気にすべきか?

そういえば8月の末に職場で健康診断をうけ、その結果が先月に届いた。結果は、以前と大きく変わらない、といったところだ。
 細かくみてみると、コレステロール値が全般的に高く、LDLが149mg/dl、総コレステロールが240という高さで、そのせいで脂質系判定はC判定、「経過観察」とされている。まぁ、再検査にならなかっただけマシといえるが。

わたしは子どものころからコレステロール値が高く、12歳の時点で総コレステロールは200を超えていたことを憶えている。家族性、遺伝性の何かがあるのだろう。
 よく、「食生活を改善すればコレステロール値は下がる」といった誤った見解がきかれるが、これは間違いである。たとえば、わたしは菜食主義者で肉をほとんど食べない(まったくではない)わけだけど、それでもコレステロール値は不変である。実際、近年は食事とコレステロールの値は関係がない、ことがすでに分かっているともいわれる。

健康診断をうけるたびに感じることは、年齢も性別もその人の個別性を一切無視して、一律の基準値をすべての人に当てはめようとすることのアホらしさ、である。なぜか知らないが、医療従事者たちはこういう検査のあり方に疑問を持たないらしい。むしろ、医療サイドからしたら、検査によって異常と判定される人が増えれば増えるほど、それだけたくさん薬を処方でき金儲けができる…そうした動機づけが働く。これは事実である。
 このため、健診における正常値か異常値かという問題は、医療側に都合よく恣意的に決められている側面があり、決してそのまま額面どおりに受け取ってはいけないと思う。

“現行の厳しすぎる「基準値」には医療業界の思惑や利権がからんでおり、健康な人を“病人”にして、“クスリ漬け”にしている可能性がある。”
 大櫛陽一「健康診断『本当の基準値』完全版ハンドブック」(宝島社)

わたしは元看護師、元医療従事者になるわけだけど、現代医療をそもそも信用しておらず、はなっから疑ってかかっている。健康診断の結果を見るときに、医療機関が下した一方的な判定をうのみにしない。
 わたしが参考にする本に大櫛陽一「健康診断『本当の基準値』完全版ハンドブック」(宝島社)というのもがあり、これがとても参考になる。

これによると、「41歳・男性」のわたしにとって、LDLが149という数値はまったく「基準値内」にあることがわかる。
 コレステロールは細胞膜の構成要素になったり、脳神経細胞の構成要素になったり、ホルモンの原料になったり、消化液の原料になったりと、私たちの人体にとって欠かせないものである。
 悪玉といわれるLDLコレステロールにしても、「統計上は低いほど死亡率が上がる」ともいわれる。かりに年齢性別にみて基準値をオーバーしていたとしても、安易に薬でコレステロールを下げようとすることには反対です。近年は和田秀樹や内海聡など、現代医療、薬漬け医療に否定的な医師もおり、なかには「健康診断はやるだけ無駄」と断言する医師までいる。
 さすがに無駄と言い切るのも極端な意見に思えるが、健康診断の結果には冷静に向き合うべきでしょう。