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おべんきょう-001 鬼とヘソ

一度は耳にしていないだろうか?
鬼の好物は『ヘソ』
雷が鳴ると『おヘソを隠しなさい』 など。
日本人の文化に、当然のように根付いているこの常識。
子供の頃、言われた時には恐怖を感じて、
シャツインしたり対策をとったものだが、今になって、ふと考えると違和感を感じた。

『なぜヘソなのか・・・』

今回はこの謎の由来について、調べていきたい。
※調査内容は、筆者が調べている中で『面白い』『これは有力』と 感じただけであり、諸説あるのでご注意願いたい。

ヘソの役割                        

そもそもヘソの役割を調べると、
・臍帯(さいたい)の接続点
・神経の集まる場所
・腹腔(ふくくう)の出入り口 
という風に、医学的だと何だかわからない事が書かれています。

しかし、筆者の経験で言うと母体と繋がっていた出生の時以外は、あまり使ってこなかった事は確かです。

また、やはり映画、ドラマ、アニメなどを見ていても、演出上の都合かも知れませんが『ヘソを攻撃されて致命傷を負った』
と言うのは聞いたことがない・・・。

ますます、鬼がヘソを狙ってくる理由がわからない。
素人の考えだが、そもそも鬼が、
人間を倒したいと思って向かってくるなら、頭とか、胸周辺がいいわけです。致命傷になります。
それをわざわざヘソって。確かに痛いだろうけど。
何か深い理由がありそうですね。

鬼の起源

鬼の起源について調べました。
一般的な解釈としては以下3つ

・宗教的、神話的起源:
一部の文化や宗教では、鬼は神話や宗教的な信仰に関連付けられています。例えば、仏教の一部の伝承では、鬼は地獄や邪悪な存在として描かれ、罪を犯した魂や悪行を行った者の象徴とされることがあります。

・自然現象の擬人化:
鬼は自然現象や恐怖を擬人化した存在として解釈されることもあります。例えば、山岳地帯での大地震や山崩れなどの自然災害を擬人化した存在として、鬼のイメージが生まれることがあります。


・心理的、社会的象徴:
鬼は一部の文化において、人間の内面的な恐怖や闇、社会的な不正義や罪悪などを象徴する存在として捉えられることがあります。この解釈では、鬼は個人や社会の暗黒面を表現し、警戒や戒めの役割を果たすとされます。

確かに!鬼といえばこんなイメージ!
総じて言えるのは『恐怖の対象』っていう事でしょうか。
こういった文化が浸透して、現代では育児などで『鬼』を用いて、しつけを行う事が、多くみられるのでしょう。納得!!

・・・だけど『なぜにヘソ?』の部分は解決しませんでした。

鬼がヘソを好む理由は、、ある物語から

結論の話をします。
はっきりいって、『鬼がヘソが好き』と言うのは、公式発表されてはいませんでした。

しかし、地域によっては鬼がヘソを食べる物語があり、それが広まった可能性がある・・・とのこと。(※諸説あり)

物語の概要はこんな感じ・・・

・鬼は人間のヘソを食べることで、自分の力を増すと信じていました。
・一説によると、鬼は元々人間だったと言われています。
・人間だった鬼は、罪を犯したり、悪いことをしたりして、
 神様に罰せられて鬼になったのです。
 鬼になった後も、人間の世界に憧れていましたが、
 人間に嫌われて追い出されました。
 そこで、鬼は人間のヘソを食べることで、人間に近づこうとしたのです。
・ヘソは人間の命の源であり、魂の宿る場所だと考えられていました。
 鬼は人間のヘソを食べることで、人間の命や魂を奪おうとしたのです。
・しかし、それは鬼の勘違いでした。人間のヘソを食べても、
 鬼は人間になれません。
 むしろ、人間の恨みや怒りを背負ってしまいます。
・それでも、鬼はヘソを食べ続けました。
 それは、鬼が本当は自分が何を求めているのか
 分からなくなっていたからです・・・・・・・


といった感じで、意外と内容が面白く、
原作が気になるところです。

最初に触れたように、
ヘソは母体と胎児をつなぐ生命の源と言う考えや、
神経が集まる部分、人体の中心になる部分
など、そういった【ヘソは人間成分の濃い部位】という発想から鬼は、ヘソを食べると人間に近づける(戻れる)といった物語があったようで、
『鬼はヘソを狙う』という考えに繋がり、
多くの人に浸透したのかも知れません。

ふむふむ。
なんとなく理解できてきましたね!

ちなみに・・・雷は・・・?

雷が鳴ると『おへそ隠しなさい』といった、お決まりの声がけ。
鬼はヘソが食べたい事はなんとなく理解できましたが、『雷はヘソ関係なくない?』

これに関しては、いくつかの理由が重なってるみたいです。

まず前述した、おヘソ好きな鬼さん。
鬼さんが雷と関係しているのは間違いありません。

ただ雷といったら連想するのが、
“神様が怒っている” や
“雷神様が〜” などですよね。
我々が“神様”“雷さま”“雷神様”で連想するのは、

もしくは、

最初に言っときますが、
今回はこれらの神様や、
悪魔果実を食べた天界人、
異国超人は、切り離して考えてください。

こちらに関しても、
ある地域の『鬼の考え方』によって連想され、雷と繋がります。

【鬼と雷が結びついた理由候補】

・鬼が雷を操る:
一部の伝承や神話では、鬼が雷を制御したり、雷を操ったりする力を持つ存在として描かれることがあります。鬼が雷を引き起こすことで恐怖をもたらすなど、雷と鬼の関連性が見られる場合があります。

・鬼の存在が雷の現象と結びつく:
鬼はしばしば邪悪な存在や自然の力を象徴するものとされます。雷は強力な自然現象であり、その力強さや恐怖を表現するために、鬼と雷が関連づけられることがあります。

・雷を鎮めるための儀式や信仰:
特定の文化や信仰体系では、雷に対して畏敬の念を持ち、その力を鎮めるために儀式や祈りを行うことがあります。鬼はそのような儀式や信仰の中で、雷の力を抑える役割を果たす存在として関連付けられることがあります。

といった感じで
『雷使いの鬼』や
『鬼=恐怖』:『雷=恐怖』⇨『鬼=雷』みたいな考えがあるみたいです。
連想していく中で結びついてきたのでしょう。前述にあるように『自然災害=鬼』みたいな考え方もありますしね。

よって、『雷』⇨『鬼』⇨『ヘソ好き』⇨『へそ守らねば』となり、
雷が鳴ると『へそ隠しなさい』となるのかなと筆者は結論づけました。


まとめ

いかがでしたでしょうか?
・ヘソは人間の生命の源 という考え

・なので鬼はヘソを食べると人間になれる(という物語がある)
 ⇨鬼はヘソ好き

・雷は鬼に連想変換される事がある
 ⇨雷鳴ったらヘソ隠す

この理屈がなんとなく、理解できたのではないでしょうか?

不詳の民話や神話から形成されているので、何を言っても『諸説ある』の域を出ませんが、ロマン溢れるちょっとした知識。大好きです。

今後も『今さらだけど・・・なんでしたっけ?』をテーマに、記事を出していきますので、よろしくお願いいたします!!



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