英検1級2次試験での気づき
こんにちは!
英語講師のHIROMIです。
2次試験での続き、前回の続きです。もっと早くにこのコラムをまとめておきたかったのですが、どうも外国語の学びはスピーチに紐づけるとうまくいきそうだ、と感じたことからこの観点からもお話をまとめてみたいと思いました。
英検2次では「流ちょうに会話を進める能力」「発話量を増やすこと」が
大切ということで話すことのできた単語数を数値化して、
これを伸ばせる様ことをめざしてトレーニングする
とかいう考え方もあるようです。
スピーチは自分のメッセージを言葉に載せて!
私の場合は、上記のようなトレーニングを重視した場合、その数値を伸ばすことに気を取られて、かえって内容がプアになってしまうように感じました。
実は1次試験のリスニングの際も、スコアや試験を解答するためのテクニックが気になるあまり、一時的にではありますが、「問題が解けなくなる!」という異変が起きた経験あるのです。おそらくこれが「メンタルブロック」といわれるものなのでしょう。試験のテクニックはすべて一旦忘れて、素直に英語のメッセージに耳を傾けるとリスニングのパート4のインタビューも
すんなり解けたという記憶があります。
ですので、私はとにかく内容重視、「言葉にメッセージを運んでもらう、そして論理は首尾一貫させる、相手(つまり面接官)にストレスを与えないような文法のルールにもできるだけ忠実な英語」を「はっきり」と話すことを心がけました。
オンライン英会話はバリュー・イングリッシュを活用!
練習のためにバリュー イングリッシュで学びました。私の場合、無制限に練習するよりもむしろ、レッスンで学んだことを咀嚼する時間が必要だと感じたからです。
こちらを選んでよかったのは、過去のトピックなどの情報が豊富で、講師陣も英検に対する知識をきちんと持った先生方であったことです。6月中はある程度自分でスピーチ原稿を作ったりと準備をしたうえで、7月に入って2から3日に1度のペースで練習をし、レッスンとトピックで再度スピーチ原稿を作成し、練習、暗唱というフローでかなりの数のコンテンツをストックすることができました。
オンラインレッスンもやはり、準備と復習のサイクルを回すことで
私の場合、満足のいく成果が出たように感じています。
面接官も私たちと同じ人間!
「面接官も私たちと同じ人間!」
私が2次試験でまず感じたことはそのことです。もちろん、主張が伝わりやすいようにスピーチの型や内容を整えたり、正しい文法や語彙を使って、きちんと発音する。。。。これは大切です。それはいずれも聞き手に理解するためのストレスを与えないことにつながります。
そしてことQandAに関しては、同様なことに注意しつつ、なによりも
のびのびした心で、はっきりと相手に自分の考えを相手に伝えていくことに心を砕いたことが功をそうしました。
私の場合、「語数をふやさなきゃ!」などとスモールトークが頭の中で始まるとかえって萎縮してしまったことでしょう。
「のびのびと!わかりやすく、そして、ブレずに!」をモットーに大学の頃のディベートを思い出す、とても素敵な時間を過ごすことができたと思います。
ただ、英語を使って自分の考えをスムーズに表現できるようになるためには、普段からいろんな学びをスピーキングに紐づけておくと良いと思いました。
私が「内容を大切に!メッセージを運ぶ気持ち」を持ったことでうまくいったと感じられたのは、おそらく普段のあらゆる学びを音声、特に発話と紐づけていたことと関係していたと思います。
長文問題やリスニング問題でも学びをライティングやスピーキングに活用できる。
その方法はいたってシンプルです。
語彙、長文問題、リスニング問題のスクリプトをよく読み込んで、
①難しく感じたこと、②最初理解できなかったが、解説を見て納得できたこと⓷間違えたことをノートに記録します。
↓
語彙も文法もコロケーションも含めてノートにする。
それを復習する。(フレーズごと、文章ごと音読する。とくにRead and Look up が有効でした!)
↓
そうするごとに表現の引き出しが1つ一つ増えることになる。
↓
習得した文法や表現を使って英作文やスピーチ原稿を作成する
↓
スピーチ原稿、英作文はノートに貼って管理。
*使いまわしのできそうな語彙、言い換え表現、自分の知らなかったコロケ ーション、ロジックの流れなどを同じノートに書きこむ。
ノートを見て、英作文もスピーチも音読、その後、何も見ないで言えるまで暗誦する。
つまり、長文読解もリスニングもすべて英作文やスピーチに紐づけて学ぶと
より深く自分のものにすることができるし、発話がぐっと身近に楽になるのだな、実感できました。
以上、大変遅くなりましたが、2次試験を通しての私の気づきです。
スピーチにすべて紐づけて学ぶをモットーに、1級合格後の今も
TEDやBBC,NHKニュースなどいろんな素材を活用して学びを続けています。
最後までお読みくださいましてありがとうございました!
HIROMI