創業92年の老舗鮮魚店「福田屋」の定食ランチ"金目鯛の煮付"が食べたい【広尾商店街】
福田屋さんと言えば
鮮魚店の傍ら定食屋を営み、お魚通がこぞって通うお店。
一番のこだわりは一度も冷凍していない生まぐろ。
そして伊豆出身の先代女将による
濃い目の味付けがたまらない"金目鯛の煮付"。
広尾で92年守り続けるその味の秘密に迫ります。
本日お話をお伺いするのは
「福田屋」3代目店主、健(たけし)さんです。
店内はカウンター8席、小上がり4席。
落ち着く内装です。
太田
健さん、今日はよろしくおねがいします!
健さん
こちらこそ、よろしくお願いします
太田
福田屋さんはなんと今年で創業92年、昭和4年から営まれているお魚屋さんで健さんは3代目就任から10年ほど経ったわけですが、いま振り返られてみてどうですか?
健さん
広尾も、この10年だけとってもいろいろと様変わりしています。魚屋、定食屋として、街のインフラ的なところがあるなと感じていますね。
福田屋さんといえば「生まぐろ」
太田
福田屋さんといえば「一度も冷凍していない生まぐろ」ですよね。なぜ"生"にこだわるんですか?
健さん
まず、身元がしれてるまぐろを使いたいんです。
それに冷凍と生だと水分量が全然違う。
パサついたりというのが全然ないんです。
うちはまぐろ本体の1/8、塊で買って、熟成させながらお出ししています。
定食一番人気は"金目鯛の煮付"
通はカスタムを愉しむ。
太田
うわぁ、全部美味しそうです。一番人気はどちらですか?
健さん
金目鯛の煮付、銀だら、あじたたきですかね。
太田
ヒカリモノ好きな私としてはあじたたきもいいですが、一番人気の金目鯛も捨てがたい。。
ちなみに、ちょっと口コミも見てきたんですが、
みなさんこぞって「通はカスタムして愉しむ」
って書かれてたんですが、
どんなカスタムをなさっているのでしょう?
健さん
あはは、そんな風に書いてくださってたんですね笑。初めて知りました。常連さんがご注文なさるのは、例えば
「焼き物」に「まぐろ漬小鉢」をつけたり、
あるいは「なかおち小鉢」でもいいですね。
あとは「あじたたき」と「納豆」とか
「たまごかけごはん」と「煮魚」とか
「まぐろの漬めかぶ丼」にダブル乗せで追い「まぐろ漬小鉢」とか
・
・
・
ちょっと待ってくださいよー😠
字面の暴力です!
居ても立っても居られないので、
いざ実食!!
わたしがお願いしたのはこちら。
ドドーン!!
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定番の「金目鯛の煮付」にまぐろ漬小鉢をプラス。
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なんとまあ、贅沢なんでしょう。
たまにはいいよね、ね、ハム太郎?
みてください、この照り。
脂がツヤッツヤ。
通常の定食だけでも小鉢が3つもついてきます。
まずは最初にお椀物から
なんということでしょう、あら汁です。
魚のお出しが染み出していて1品目から悶絶。
さて、ついに手を出しました、金目鯛の煮付。
煮汁をたっぷり吸わせた金目鯛を白米に乗っけていただきます。
はぁぁぁ、最高。
甘からい濃いめのお味で白米泥棒です。
お次はまた贅沢にまぐろ漬小鉢を
ドーンと乗せて丼ものに。
深みのある生まぐろのお味が口いっぱいに。
あーこれも白米が進んでしまう、なんとも罪なお味。。。
そしてこれでなんと1,450円(税込)!
コスパが良すぎる。
お昼からこんなに幸せになれるんです。
バンザイ!Uberでお刺身定食
店先、店内にあるポップはすべて妻である真紀子さんお手製。
太田
なんと、Uber対応なんですね!ありがたいです。
わたし、一人暮らしでよく利用させていただくんですが、どうしてもお魚食べたいときってお刺身なら「お寿司」、焼き魚なら「大戸屋さん」しか選択肢がなかったんです。
お魚屋さんのお刺身、焼き魚、煮魚が食べられるのは最高ですね。しかも、Uberで宅配も可だなんて。
健さん
お魚って一人分を買いにくいですし、調理も難しいですしね。ぜひお気軽にご注文いただけたら嬉しいです。
Uber 詳細
*ランチ時間帯には定食形式(お弁当)での提供です。
*刺身等は単品注文も可能
*16:00~19:00までは刺身、煮魚、焼魚等単品での注文のみ
※詳細はお店のUberのページにてご確認ください。
チーム福田屋
取材日はあいにく真紀子さんはお休みの日でした。まるでパシュートのように5人のチームでお店を回していきます。
恭子さん(姉)
定食屋を始めたのは25年くらい前ですね、
うちの母と私とで始めました。
うちは家庭料理をベースにしているのと、
素材にも自信があるので手を加えすぎない素朴な味です。
途中、少しお店も安定してきたころ、
私が旦那さんの実家の方に引っ越したんです。
そうして何年か経って、子供の手が離れて
東京に戻ってきたら、急に母が倒れまして。
母の味=お店の味を途切れさせるわけにはいかないから、またお店に戻ってきましたよ笑。3年くらい前のことです。
最初はドキドキしましたね。
常連さんの仲がいい方に「お味、大丈夫ですか。ちゃんと染みてますか」とか聞いたりして笑。
そしたら「大丈夫だよー」って。
太田
そんなドラマがあったんですね。
太田
ご家族総出ですね。
恭子さん(姉)
ほんとにね。誰一人かけられないですね。
『チーム福田屋』メンバー構成
お母さんと恭子さん(姉):定食の味を守る(調理)
お父さん:福田屋の魚の味を守る(魚の下処理)
健さん:お店きりもり(全般)
真紀子さん:縁の下の力持ち(接客、ポップ制作、事務、インスタ)
まさかのオープンソース型
太田
金目鯛の煮付、お母さまの味を受け継ぐの、ご苦労なさったんじゃないですか?
恭子さん(姉)
ううん、そんなことないですよ。
なんならdancyuに全公開してるから見てみて。
太田
笑!!まさかのオープンソース型!
恭子さん(姉)
家庭料理なんで、そんなに難しいことはないんです。
ご家庭で出来るようにレシピを考えて取材いただいたのでぜひ。
レシピ掲載のdancyuは2021年5月号です。ご購入はこちら
そうして取材を終えようと
出口に向かおうとするとあるご家族が店先に。
「すみまてーん、おいしいおたかなくだたーい」
4歳くらいですかね、それはそれは可愛らしいお客様がいらしていました。小さなお魚紳士に美味しい旬のお魚を教えるお父さん。
その光景をみて、街の風景をつくるって「こういうことなんだよなあ」となんだかわかった人のふりをしながら帰路につきました。
ほんとうにごちそうさまでした。
福田屋
■ インスタグラムはこちら
■ Uberはこちら
*ランチ時間帯には定食形式(お弁当)での提供です。
*刺身等は単品注文も可能
*16:00~19:00までは刺身、煮魚、焼魚等単品での注文のみ
※詳細はお店のUberのページにてご確認ください。
■ 営業時間
魚屋 10:00~19:30
定食屋 11:00~15:00
■ 定休日
水・日・祝日
■ アクセス
渋谷区広尾5-3-14
※広尾駅から徒歩2分程度です。
最後の最後に
福田屋さんを、勝手に私が大好きな音楽で例えるとこの一曲。ハナレグミさんで「家族の風景」
「うちも紹介したいことがある!」「紹介したいことはないけど太田の素顔をみてみたい!」といった思いをお持ちの広尾商店街振興組合加盟店の皆様、ぜひご連絡ください。内容をお伺いさせていただいた上で取材し、こちらのコラムにて掲載させていただきます。
【お問い合わせ先】
広尾商店街振興組合 おおたのコラム係
✉ pichipichifish@air.ocn.ne.jp
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次回は2週間後の更新予定です。
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