なにかがおかしいと感じているサラリーマンの諸君へ
今日のおすすめの一冊は、藤野英人氏の『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)です。ブログも同名の『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』で書きました。
本書の中に「成毛眞」さんのこんな文章がありました。
僕の尊敬する人生の先輩である成毛眞さんは、マイクロソフト日本法人の社長を務めた後、たくさんの企業の経営にアドバイザーとして関わっています。その成毛さんが、2020年10月25日にフェイスブックに投稿した「学生の諸君へ、(なにかがおかしいと感じているサラリーマンの諸君へ)」という文章に、僕は深く共感してSNSでシェアしたところ、多くの人から反響がありました。ちょっと刺激的な内容かもしれませんが、ここに引用しますので、ぜひ読んでみてください。
いまボクが付き合っている連中の60%は社長たちだ。残りの40%は編集者、研究者、医者、芸者、勇者など、怪しい者業の面々だ。その社長たちとは熱海の畳屋、江別の製麺屋、伊勢のクラフトビール屋、高山の瓦屋、気仙沼のセーター屋、赤坂の高級割烹屋、本郷の人間ドローン屋、番町のAI屋などなど、規模も業種もバラバラで、もちろん学歴もバラバラだが、いわゆる大企業サラリーマン社長はいない。
話をしていて、その社長たちはいつもクソ忙しく、体温が高く、多動性で、話題がとっちらかり、新しもの好きで、ケチくさく、いささか攻撃的で、ともかくバラッバラの個性で、生きていることを死ぬまで楽むであろうと、感じるのだ。経験上、そのような属性の人が社長になったのではないと思う。社長という職種が人を変えるのだとつくづく思うのだ。
これからの学生は社長を目指すべきだと思う。40年も勤め上げて2年で交代する大企業の社長だけは論外だ。テクノロジースタートアップだけが有望な社長でない。家業があれば引き継いでガンガンやるべきだ。町中華の主人だって立派な社長だ。古い業種と思われているところにも面白い社長がたくさんいる。
中小企業といわれようが、輝くベンチャーと言われようが、たかがラーメン屋といわれようが、不思議なことに社長たちはほぼ同じ属性であり、意外にも仲間意識があるということを学生は理解したほうがいい。社長業という同じ職業の仲間なのだ。それでもまだ、定年後にはつましく静かな余生の中で、過去のわずかな武勇伝にまどろむ高級サラリーマンを目指しますか。
社長が全部面白いわけではないですが、相対的に面白い社長が多いのは事実です。面白い人たちは、「新しいことにいつも興味関心がある」「好奇心のかたまり」「常に勉強している」「失敗を恐れず新しいことにチャレンジしようとしている」「起業家精神(アントレプレナーシップ)をいくつになっても忘れない」等々です。
つまり、ある意味ガツガツしているアグレッシブで熱い人たちです。そして「生きていることを死ぬまで楽しむ」人生を送っている人たちです。
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