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デフレからインフレへの劇的転換期

今日のおすすめの一冊は、藤野英人氏の『「日経平均10万円」時代が来る!』(日本経済新聞)です。その中からブログも同じ《「日経平均10万円」時代が来る》としました。

本書の中に「デフレからインフレへの劇的転換期」という興味深い文章がありました。

バブル崩壊後、ダイエーのような「インフレ銘柄」は低迷し、銀行株なども劇的に値下がりしてPBR(株価純資産倍率/企業の株価と純資産の比率で株価が割安か割高かを判断する目安)が0・5倍を割るような会社が次々に出てくる一方、世の中ではニトリ、 ユニクロ、ドン・キホーテ、 サイゼリヤや100円均一ショップのセリア等が人気を集め、株式市場も 「デフレ銘柄」が席巻していったのです。 

当時の状況を少し俯瞰(ふかん)して見ると、インフレ経済では「持つ者」が強く、逆にデフレ経 済では「持つ者」が苦しいということがよくわかります。 インフレでは資産価格が上昇するので、土地や株を持っている人が有利であり、借金をしてでも資産を「持つ者」がどんどん豊かになっていきます。

デフレ経済はその逆で、資産の価値は小さくなっていきます。特に借金をして資産を保有していた場合は悲惨で、借金が返せず担保価値も減ってしまう中で破綻する会社があとをたちませんでした。 

デフレ経済下ではアウトソーシングをしたりして「持たない経営」をする企業が強く、また全般的に不況気味で人材が余っていたので、人件費を安く抑えることもできました。

一方、1995年にウインドウズ95が登場して「マルチメディア」という言葉が使われるようになり、さらに2000年にIT革命が始まったことによって、インターネットビジネスの世界では新興企業が次々に現れました。 

大手企業が「持つ経営」で苦しむ中、「持たない経営」をする中堅中小企業は堅調で、さらに「デフレ×IT」が1つのテーマになると、ソフトバンクや楽天、サイバーエージェントなどの新興企業が急成長を遂げました。

今、私は日本がデフレからインフレへと転換しつつあると考えています。おそらく、再び日本の株式市場は激変するでしょう。

◆日経平均が10万円になるということは、吉野家の牛丼468円が、アメリカでの販売価格1500円と同じになるということだ。インフレでは全ての価格が上昇する。この感覚を持たない限り、これからのインフレの時代では生き残れない。

まさに、激変する時代。投資と経済の勉強が必要だ。

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