今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の『雑菌主義宣言!』(文藝春秋)です。その中から「そこから人生をどう立て直すか」という題でブログを書きました。
本書の中に「雑菌主義とは」という心に響く一文がありました。
川を河川改修して周りをコンクリートで固めてしまうと、よどみや、浅瀬や、急深(きゅうぶか)、淵(ふち)などがなくなり、魚が棲むことができなくなるという。また、曲がった川をまっすぐにしてしまうと、川のまわりに広がる葦(あし)などの湿原もなくなってしまう。かくして、川はドブと化してしまう。
川の見た目をきれいにし、扱いやすくするために、コンクリートで固める。だが、人工物を使えば使うほど、自然からは遠ざかる。これは川だけの話ではない。
雑菌を嫌い、抗菌グッズでまわりを固める。しかし、嫌なこと、つらいこと、不愉快なことがあり、人はそれを乗り越えることによって伸びる。だからこそ、雑物、不純物、異分子、異端者といった異物を排除してはならない。「川は曲がっているからいい」
雑菌主義でいきたい。
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