人生の目的とは
今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『ごえんの法則』(大和書房)です。その中から「道具を大事に」という題でブログを書きました。
本書の中に「人生の目的とは」という心に響く一節がありました。
人生の目的は、人生を楽しむこと。では、人生を楽しむとはどういう生き方をすることでしょうか。どこかのテーマパークや遊園地に出かけて、ジェットコースターやお化け屋敷でキャーキャー騒いだり、おいしい料理をとお酒を味わったりすることとは、根元的に違います。
真の人生の楽しみ方というのは、「自分の存在が喜ばれているという喜びを、実感しながら生きていく」ということ。これが一番楽しい人生の過ごし方です。まわりの人に「あなたがこの世にいてくれて嬉しい」と言ってもらえる。それが喜びであり、楽しみであり、幸せだと感じる日々を送ることです。
ものすごくほしい物を手に入れた。それも楽しい。幸せなことかもしれませんが、喜びの質も大きさも違う。「人に喜ばれる存在」になった喜びは、人間にとって最大の喜びなのです。人の上に抜きん出て優れた人になるのではなく、どんなポジションでも、どんな側からでもいいから、自分の持っている特徴、特性を生かして、社会に参加する。
たとえば、家をつくるという大工さんの仕事は、社会で喜ばれています。壁塗りをする左官屋さんも、素人には到底真似できない技で、丈夫な壁に仕上げてくれます。職人の世界だけではありません。
新聞や牛乳を配達する人も喜ばれています。電車の運転士や旅客機のパイロットも喜ばれています。プロスポーツ選手のように人に感動をもたらして喜ばれている人もいます。お笑い芸人のように人を笑わせて喜ばれている人もいます。重要なのは、本人が「喜ばれている」と実感して生きているかどうかです。
人生を楽しむとは、「人に喜ばれること」です。人に喜ばれることが、人にとって一番楽しいことだからです。喜ばれる人は、いつも明るく、機嫌がよくて、ニコニコしていて、感謝が多い人です。
そして、頼まれたことを、嫌な顔をせず「ハイ」と引き受けてくれます。同時に、「愛語」があります。反対に、嫌われる人は、冷たい言葉や皮肉を言ったり、不機嫌で、愚痴や文句が多いものです。感謝することなど決してありません。そして、人から頼まれたことを、言い訳したり、嫌な顔して断る人です。
「人生の目的とは、人に喜ばれる存在になること」。あなたがこの世にいてくれて嬉しい、と言われる人でありたいと、切に思います。
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