見出し画像

人類は新しい世代ほど賢くなる

今日のおすすめの一冊は、勝間和代氏の『できないのはあなたのせいじゃない』(プレジデント社)です。その中から「ブレインロックとは」という題でブログを書きました。

本書の中に「人類は新しい世代ほど賢くなる」という心に響く一節がありました。

「人類は新しい世代ほど賢くなっている」と指摘する研究者がいます。オタゴ大学のジェームズ・フリン教授が、過去100年にわたってIQが確実に上昇している事実を明らかにしたことから、「フリン効果」として広く知られています。
教授はさらに、前の世代と比べると、現代人は学習や余暇を通してより複雑な情報にたくさん触れるようになったこと、そして、科学的に分析したり、論理的、抽象的に思考したりする必要がある仕事が増えたことなどで、脳が鍛えられ、IQが急激に向上したと指摘しています。
知的能力の向上は、2世代、3世代という短いスパンでも見られるそうです。 つまり、フリン効果から考えると、生まれたときからより先進的な技術が周囲にあふれている世界で成長した子ども世代は、親世代よりも優秀な知能を備えうると考えられ ます。
さらに、40~60代が受けてきた学校教育と、10~20代が現在受けているそれとでは、 授業内容は大きく変わり、レベルも大きく向上しています。教え方も、相当程度アップデートされています。
公立の学校であっても、小学校からネイティブの教師が英会話を教え、授業もパソコンでパワーポイントや動画を使って、より効率的に学んでいるのです。 小学校から英語やプログラミング教育が必修になったことも、大きな変化です。
2022年度から高等学校ではネットワークデザインやプログラミング、データベースの基礎を学ぶ「情報Ⅰ」という科目が必修として加わりました。 この先、こうした新しい教育を受けたデジタルネイティブ世代が、前の世代とは大きく異なる知的能力を発揮するようになるかもしれません。
にもかかわらず、親たちが、「自分が若いころは......」といった古い常識や価値観を押し付けてしまうことで、どれだけ我が子を不利にしてしまうか......想像に難くありません。

この古い常識や価値観を押し付けるということは、日本が「家父長制」というブレインロックにしばられていることと関係があるとも言われています。「家父長制」とは主に父親である家長がほかの家族を支配・統率する家族の形態です。

これが根強く残っている原因の一つが、それを改めようとすると、その価値観のおかげで利益を享受している側が激しく反発するからだ、と勝間氏は指摘しています。そして、このような価値観やすりこみが子供を洗脳し、そこから抜け出すことを困難にさせているのです。

勝間氏は「情報は、質より量だ」と言います。それは自分のブレインロックを外すためにもっとも必要なことだからです。とにかく新しい情報を取り続けることです。そして、『我が子は「自分より優秀になる人」』と認識し直すことです。

自分の価値観を押し付けないようにするため、勉強し続けたいと思います。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?