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クリエイティブ経済
今日のおすすめの一冊は、伊藤羊一&尾原和啓(かずひろ)氏の『努力革命 ラクをするから成果が出る!』(幻冬舎)です。その中から「ChatGPTというゲームチェンジャー」という題でブログを書きました。
本書の中に「クリエイティブ経済」という興味深い文章がありました。
2014年に「雇用の未来」という論文の中で、AIやロボットに代替される仕事を予測して話題になったオックスフォード大学のマイケル・オズボーンは、AIの普及によって、クリエイティブ経済が到来すると予測しています。
クリエイティブ経済とは、これまで消費者だった人が、同時にクリエイター(つくり手側)にも回るような双方向型の経済圏のことです。 YouTuberの台頭を見れば、この予測が当たっていたことがわかります。
クリエイティブ経済は、ChatGPTによって、さらに拡大していくでしょう。たとえばハンドメイド技術を持った人が、ChatGPTにデザインのアイデアをもらって、つくったものをメルカリで販売する。
廃墟マニアの人が、書籍の構成と文章をChatGPTに作成してもらい、自分の撮り溜めた廃墟写真をつけてAmazonで自費出版して収益化する。
「こんなものをつくってみたい」というインスピレーションさえあれば、イメージに近いものは、生成AIがつくってくれます。
これまで最大公約数のマーケティングが正解とされていたのは、ケーキでも洋服でも、ある程度以上のロットでつくる方が効率的だったからです。
今後は、多額の開発予算や企画部門を持っていなくても、カスタマイズが得意で、フットワーク軽く動ける個人や中小企業が有利になります。
優れたハンドメイド技術などがあって世界観をつくりこめる人、いわゆる「オタク」のようにひとつのテーマをとことん掘り下げている人等々。 熱狂的なファンコミュニティを持つ個人や商店を中心に、クリエイティブ経済は 拡大していきます。
◆SNSの浸透によって、個人が情報を発信し、マスコミと同じようなことができるようになった。一人ひとりが発信力を持つことで、世界は劇的に変わった。まさにクリエイティブ経済だ。
そのクリエイティブ経済が、ChatGPTによって、加速している。今までメーカーや大企業でしかできないと思われていたことが、個人や商店でもできるようになったのだ。
ChatGPTという大きな変化を学び…
「クリエイティブ経済」の恩恵を受けることができる人でありたい。
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