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笑いながら走る金メダリスト

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『喜ばれる』(PHP文庫)です。その中から「本当にやるべきことは、目の前の今」という題でブログを書きました。

本書の中に「笑いながら走る金メダリスト」という心に響く文章がありました。

カール・ルイスの話をしましょう。 彼は一九八四年のロサンゼルス・オリンピックに始まり、一九八八年のソウル、一九九二年のバルセロナ、一九九六年のアトランタと、オリンピックに四大会連続出場した陸上競技の選手です。

そして通算で九個の金メダルを獲得しました。 その四回の大会で彼をナンバーワンにしたコーチが、二〇〇一年にスポーツ番組のインタビューで答えているのを見たことがあります。 

カール・ルイスはその前に引退していたので、今なら指導法の秘訣を教えてもいいだろう、ということで出演したそうです。そのインタビューはほんの数分間でしたから、これを見ることが出来たのは私にとっても大変ラッキーでした。 

カール・ルイスに対してこのコーチがしていた指導法は、 「走り出して五十メートルを過ぎたら笑うように」 というものでした。 

カール・ルイスは不器用な選手で、スタートが非常に苦手だったそうです。 でも、百メートル走で最初の五十メートルまでは遅れていたのが、五十メートルを過ぎると、前の五、六人を一気にダダダダッと抜いて一位でゴールインする。そのパターンでいつも優勝していました。その秘訣は、「笑う」ことだった。 

体に力を入れないように、必ず手を開いて走り五十メートルを過ぎたら、さらにニーッと笑う。その瞬間に、体の筋肉がものすごくしなやかになり、一気に加速して一位でゴールイン。 

人間は、面白いことがあってニーッと笑うと、口角(口の両端)から指三本分の位置を刺激します。ここは笑いのツボといって、刺激をすると体中がリラックスをして、筋肉がしなやかになり、よく動くようになります。そのことを、このコーチはカール・ルイスに徹底的に教え込んだのでした。 

自分自身で何とかするぞ、と力むのではなく、力を抜いて全部お任せをする、というところに心をゆだねることができると、心も体も楽になります。 

神様や宇宙は、お任せされるとやる気になるらしい。でも自分の自我で頑張ってる人には関心を示さない。リラックスして、笑いながら、ゆだねてみると、宇宙や神様の味方を得られるようです。

人と争い、戦って、競争して生きてきた人は、心の弦(つる)が常にピンと張っている。神経がいつもピリピリしているからだ。それが嵩(こう)じると、心の病になりやすいという。

だから、大事なのは、心の弦をゆるませること。それは、笑うこと。笑いながら、神経をピリピリさせることはできないからだ。笑えば、心もリラックスして、ゆるむ。

「笑いながら走る」ことはあらゆることに応用できる。

それは…
自分がピリピリしそうになったら笑うこと。不機嫌になりそうになったら笑うこと。怒りそうになったら笑うこと。

笑いながら生きることができたら、人生でも金メダルが取れる

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