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無駄なことをしよう

今日のおすすめの一冊は、堀田秀吾(ほったしゅうご)氏の『科学的に運気を上げる方法』(飛鳥新社)です。その中から「新しいチャレンジを」という題でブログを書きました。

本書の中に「無駄なことをしよう」という心に響く文章がありました。

運気をあげるには、なんらかの行動をすることが大事です。しかも、可能であれば、目的のことだけでなく、いろいろ関係ないことなんかもやってみるのがおすすめです。

一見、無関係・無駄に見えるものが、将来どんな形で花開くかというのは、予想できないのですから、できるだけいろいろな可能性を考えて、動いておいたほうがいいのです。 

ワイズマンによると、同じ人と同じような話をしたり、同じ生活を繰り返していても運はやってこないので、新しい「挑戦」を繰り返すべきだと言っています。自分の可能性は、他者との掛け算でいくらでも広がります。いろいろな人に会って、いろいろなところに行って、いろいろな体験をする。これが運気を上げる基本になります。

そうすることで、最終的な人生の成果としての幸福度を大きく変えていく。行動という投資なくしては、幸運という利益もないのです。 

「不便益」という考え方があります。 これは、京都先端科学技術大学の川上浩司の研究です。 不便益とは、「不便の益 (benefit of inconvenience)」つまり、科学技術の進歩などにより現代社会では淘汰されてしまっている余計な手間である「不便」の中にこそ隠れた大切な効用があるという考え方です。 

たとえば、スマホを使えば、いつでもどこでも簡単に調べものができますし、メールなどを使えばすぐに友人と連絡を取れます。しかし、実際に図書館に行って、いろいろな調べ物をしたり、友人と直接会って話すことで得られる利益があります。

そういった、無駄なことのように思える行動の中から利益をちゃんと引き出していこうとする考え方です。 ともすれば、機能性を重視した行動に陥りがちですが、あえていろいろな人に会ってみる、一見無駄と思えるようなことでもいろいろやってみることが大切なのです。

◆『人生に無駄なことなんか、ひとつもない。生きるってことは、いろいろ経験すること。その時は、自分とはまったく関係のないことのようでも、その経験が大切に思える時がきっとくる。』(フジ子・ヘミング)

『作り上げたものがうまく機能しなくても、それを無駄な物だと決めつけてはいけない。それは次の一手になる』(トーマス・エジソン)

無駄話にこそアイデアやひらめきが隠れている』(堀場雅夫)

『必要なものだけを残すと、多分人間社会って良くなくて、必要じゃないものの必要性を感じる人間がたくさん出てきて欲しい』(微生物地球学者・高井研)

「無用の用」という老子の言葉がある。一見すると役に立たないようなことが、実は大きな役割を果たしているということ。

無駄は人生の「遊び」であり、「余白」だ。いつまでもゴーンと鳴り響いているお寺の鐘のような人生の余韻だ。

無駄のある人生には魅力がある。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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