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意識しないとどんどん言葉を失っていく

今日のおすすめの一冊は、山口拓郎氏の『言語化大全』(ダイヤモンド社)です。その中から「言語化力とは」という題でブログを書きました。

本書の中に「意識しないとどんどん言葉を失っていく」という心に響く文章がありました。

最近、人と会話することが減ったと感じていませんか?コロナ禍を境に、それは加速しました。人との会話が減るということは、新しい言葉に出会うチャンスも減るということです。尊敬できる人と話をしていて、「素敵な言葉を使う方だな。ちょっと真似してみよう」と、自分の言葉に取り入れたことのある人もいるのではないでしょうか。

でも会話の総量が減れば、新たに出会う言葉の量は減少してしまいます。もしかすると「スマホで外の世界に触れているし、SNSでかいわもしているから大丈夫」と思う人もいるかもしれません。

しかし、その言葉は「ヤバイ」だったり、「草(ネット用語で『笑う』の意味)」だったり、簡略化されたものが多いのでは?中には、絵文字やスタンプのやり取りだけで終えるケースも。

SNS上の大半を占める、素人が書いた文章を読むだけだとどうしても自分の枠を超えた言葉に出会うことは難しいものです。私たちは、意識しないとどんどん言葉を失っていく環境に置かれているという現実を、まずは自覚する必要があります。

勉強会やセミナーなど、人に出会える場所へ足を運ぶのもおすすめです。ふだん関わっている人とは違う領域の人との会話は刺激的で、新たな言葉(学びを含む)の獲得も頻繁に起きます。

また、会話をすることは語彙力アップを促すだけではなく、言語化力を高めることにも直接的につながります。雑談や会話は、相手の言葉や言外のしぐさを見ながらこちらの出方を臨機応変に変えなければ盛り上がりません。

「今の言葉じゃ伝わらなかったのか?」「今の言い方が誤解を招いたのかな?」「じゃあ、こういう言い方をしてみよう」というトレーニングが即座にできるのです。

◆語彙力がないと、すべて「ヤバイ!」だけで会話が終わってしまう場合がある。たとえば、「喜びにたえません」→「ヤバイ!」、「エキサイティング」→「ヤバイ!」、「切ないです」→「ヤバイ!」、「憤慨しています」→「ヤバイ!」。

語彙力(ごいりょく)がない人は、残念ながら、薄っぺらで、頭も悪く見える

語彙力を増やすのに最適なのは「読書」。日頃、本を読んでいるか読んでいないかは、その人の語彙力にあらわれる。そもそも語彙力のない人は、漢字が読めない。間違った読み方のまま、それを会話の中で使ってしまったりすると、スピーチなど、公の席であればあるほど恥ずかしいことになる。

語彙力を高めるため「読書」を習慣としたい

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