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アップグレードを怠らない
今日のおすすめの一冊は、大坂巌氏の『がん診療における対話力をみがく』(中外医学社)です。その中から「感受性をみがく」という題でブログを書きました。
本書の中に「アップグレードを怠らない」という心に響く一節がありました。
モバイル端末のアプリがよりよい機能の追加やバグの修正のために、頻繁にアップデートされていることはご存じのことでしょう。 Microsoft社のWindows では、OSが新たなものになるときにはアップグレードという言葉が用いられます。
私たち自身のOSもアップグレードする必要があるのです。自分のOS をアップグレードするということは、自分をみがくことにほかなりません。 compassionate pauseの提唱者であるLinks 博士はこう述べています。
「コミュニケーションは技術であるが,単なる技術になってしまったら、人間らしさ(humanness)を欠いてしまう。」
これらの技術を使いこなす人そのものが、人間味のある存在としてみがかれていなければならないという警鐘のように私には聞こえます。
アップグレードするための方法として、おすすめは、メンターを見つける、読書をする、多くの人と話をする、日頃から瞑想やマインドフルネスを実践する、コーチングを受ける、などがあります。
今、世界中で最も注目を浴びている歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ博士は、自分白身の心を直接観察するための方法として瞑想の重要性を説いています。
メンターをみつけるのは、縁や運もありますので簡単ではないかもしれません。もしみつけられなくても大丈夫です。ある特定のことはこの人に、そのほかのことはこの人に学ぼうと考えればよいだけのことです。
目の前の人のよいところ、自分よりも優れているところに注目することができれば、周りの人はすべてメンターであることに気が付きます。
忙しくて読書ができない方にもおすすめがあります。それは、本の内容を紹介したり、書評をしている人を追っかけることです。
実は、なんと、この文章のあとに、イチオシのおすすめとして、私のブログ「人の心に灯をともす」が紹介されていました。本当にありがたいことで、身に余る光栄です。
以前読んだ本の中に、「アップグレードしなくなったときに、老化が始まる」という言葉がありました。別の言葉でいうと、「老人とは、アップグレードしていない人のこと」だからです。
私の好きな言葉に、安岡正篤師の「年と共に人間の佳境(かきょう)に入るのが本当である」があります。いくつになってもアップグレードし続けたいと思います。
今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす