我々は遠くから来た。そして遠くまで行くのだ
今日のおすすめの一冊は、鍵山秀三郎氏の『大きな努力で小さな成果を』(育鵬社)です。ブログも同名の「大きな努力で小さな成果を」で書きました。
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鍵山秀三郎氏は「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」についてこう語っています。
「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」 というのが、私の人生のすべてです。 何一つ難しいことはやっていません。 人ができそうにもないことをやったことは一つもありません。 いや、一つもないというより、人ができそうにもないほど難しいことをやる能力が私にはまったくなかったし、今もありません。
では、どうするか。 だれにでもできる簡単なことを、だれもが嫌になって続けられないことをこつこつと続けてきました。 人から嘲笑されたり無視されたりという目に遭いながらも、それに耐えてきました。 これが私のような意気地なしが、社会で悪いこともせずに、こうして事業ができた唯一の理由です。
しかも、私が「愚鈍だ、馬鹿だ、能なしだ」と言われながら、それをやり続けてきたその姿に感動してくださった方がいっぱいいて、その方々が私に思いもよらない幸運をもたらしてくださった。 これが私の人生です。 ですから、事業でどれだけ利益を上げてどうしたこうしたとかいうより、すべて人様から思いもよらない幸運をもたらされて、それによって事業が育ってきたし、また育てられたというのが私の姿です。 (小さな実践の一歩から /致知出版社)
誰でもできることとは、たとえば、スポーツ(運動)、掃除、読書などです。昨今ならブログやメルマガを書く、インスタで発信する、YouTubeでアウトプットする等々もあります。一つ一つは簡単で、すぐできることですが、いざそれを何年も続けるとなるとかなりハードルは高いです。
社会教育家の田中真澄先生はこれを「凡人の戦略」といいます。エリートは一足飛びに華々しいことができますが、凡人にはそういう才能がありません。しかし、凡人であっても、小さなことをコツコツと何年も何十年も続けることができたら、それは誰もマネできないひとつの特技となります。
「我々は遠くから来た。そして遠くまで行くのだ...」という、イタリアのパルミーロ・トリアッティの言葉があります。まさに、凡人にとって、「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続ける」ことこそが、遠くまで行ける唯一の方法なのではないかと思います。
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