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ポジティブに病気を思う

今日のおすすめの一冊は、稲盛和夫氏の『人生と仕事の方程式』(サンマーク出版)です。その中から「魂を磨き続ける」という題でブログを書きました。

本書の中に「ポジティブに病気を思う」という心に響く文章がありました。

私より一回り上、十二歳上の、女性の下着をつくっているワコールの創業者・塚本(幸一)さんと親しくさせてもらっています。 京都の商工会議所の会頭をされていますが、近江商人の出でして、すばらしい人間性をもった人で、そしてなかなかのドンファンでもあります。
人間がひじょうにいいんですね。とくに私をたいへん好いてくれていまして、何かあると「稲ちゃん、稲 ちゃん」と親しくしていただいています。 やっぱり、ああいうふうにすばらしい人生を歩いている人というのは、理屈抜きにわかっておられるんですね。
私が偉いと思ったのは、何年か前に病気をして入院されたときのこと。大変だということで、見舞いに走っていったのです。ところが本人はニコニコしていて、前の晩も友達を呼んでベッドの上で麻雀をしていたというのです。
それで「院長に『隣の部屋の入院患者にもよくない』と怒られたけれど、また今日の晩もやるんだ」というようなことを言われる。「いい加減にしてくださいよ」と言うと、「いや、オレはたいへんうれしいんや」と言われる。
「実は一昨日、大したことはなかろうと思ったんだけれども、ちょっと気になったので、病院に診てもらいに来たら、すぐに入院しなくてはならんというので、 入院した。実はこういう病気でちょっと重いんや」と。 それなのに麻雀をして喜んでいるわけです。 彼はポジティブなんですね。
「病気に気がついていなかったらえらいことになっていたと医者も言っている。病気の原因がわかったから、オレはうれしいんや」 人間はおもしろいですね。普通は、病院へ行って原因が見つかってから心配し始めます。
それを彼は、「原因がわからないで、何も気がつかずに普通に仕事 をしていたとすれば、それが危ないんだよ。ちょっと気分が悪くなって病院へ行って検査しても らって、これは腎臓ですよ、肝臓ですよ、すぐに入院やと言われたのなら、ああよかったと、なぜ思わない のだろう。 そこから心配し始めるから、ますます病気が悪くなる」というわけです。
知らぬが仏で、家の中でウロウロしていたときはよかったのだけれども、病院へ行って原因がわかったがために、そこから心配が始まる。 それを彼は、おかしいやないか、原因がわかって、医者が手当てをしてくれるというのなら、ああよかった、それで救われたと思わねばならないというのです。
そういう人は、普通の人とはまったく別の、正反対の発想をします。だから、病気でもすぐに治るのです。 運命も必ず好転していきます。一代でああいうすば らしい大会社をつくっていける。それはもう考え方一つです。 だから「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」 と、最初に「考え方」があるわけです。

人生は考え方一つ、見方一つで決まります。病気だとわかった瞬間に、「わかってありがたい」と思うのか、「ああ、もうダメだ、と落ち込んでしまうのか」。

人生におけるトラブルや困難なことに対して、どう受け止めるかです。幸も不幸も、ラッキーもアンラッキーも、ポジティブもネガティブも、みんな自分の受け止め方次第、考え方次第で決まります。

どんなことも、明るくポジティブに考えることができる人でありたいと思います。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす


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