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服役囚の再犯率を下げる方法

今日のおすすめの一冊は、脳科学者、中野信子氏の『脳のアクセルとブレーキの取扱説明書』(白秋社)です。その中から「脳のアクセルとブレーキ」という題でブログを書きました。

ブログの内容とは関係ないのですが、本書の中に興味深い一節があったのでシェアしてみます。

実験でも確かめられていますが、容姿の魅力度が高いと判定された人は、そうでない人が活性化させたのとは異なる被験者の脳機能領域を、活性化させたのです。その領域は、「美しい」を判断する領域でした。
ただ、見た目が悪いというだけで、人生をあきらめる必要もありません。この同じ実験のなかで、容姿の魅力度がさほどでもなかった人たちでも、笑顔であれば、容姿の魅力度が高かった人たちが活性化させたのと同じ被験者の脳機能領域を活性化させることができたのです。
ですから、見た目が大切だなんて身も蓋(ふた)もない、と落胆する前に、もし容姿に自信のない人ががいたら、そんな人ほど、笑顔を鍛えることが大切なのです。ステキな笑顔は日々の練習で身に付くものなので、頑張ってもらいたいものです。
1960年代にアメリカで行われた調査では、服役している囚人に整形手術を行った群と、そうではない群とでは、再犯率に差がついたという報告もあります。これは、職業訓練よりも効果が高かったということで、ややショッキングなデータでもあります。
実際には、顔に付いた傷痕を除去するといった施術を行ったようなのですが、この調査結果は、服役していた人々が見た目によって判断され、この人は罪を犯すに違いないといった周囲からのステレオタイプな脅威にさらされることで、罪を犯すリスクがより高まったのではないかということを示唆しています。

「人は見た目が9割」という言葉があります。アメリカの心理学者であるメラビアンによれば、見た目にとって大切なのは、表情が6割、話し方が3割、話す内容が1割、と言われます。好印象を与える表情とは、言うまでもなく、にこやかな笑顔のことです。

服役囚の再犯率も、なんか笑顔で下がるような気がします。笑顔を磨くこと、ホントに必要ですね。

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