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愛想がいい人とは

今日のおすすめの一冊は、和田秀樹氏の『「明るい人」の科学』(クロスメディア・パブリッシング)です。その中から『どうすれば「明るい人」になれるのか』という題でブログを書きました。

本書の中に「愛想がいい人とは」と言う心に響く文章がありました。

笑顔で人に接することは、「私はあなたの敵ではありません」という意思の表れですが、愛想がいい人というのは、それだけでなく、「あなたのことを否定的に見ていませんよ」ということを、その笑顔によって示しているのです。 

多くの人が誤解していますが、愛想がいい人というのは、「誰にでもニコニコしている人」ではありません。 それは、単なる「お調子者」です。

 愛想という言葉には、「人当たりのいい態度」という意味だけでなく、人に対する「好意」とか「信頼感」という意味もあります。 私が考える「愛想がいい人」というのは、相手が好感を抱くような態度や表情をしているだけでなく、相手のことをきちんと理解しようとしている人です。 

アメリカの臨床心理学者カール・ロジャーズが「傾聴・受容・共感」ということを言っていますが、この3つのキーワードの中に「愛想がいい」ということの本質があるように思います。 

この「傾聴・受容・共感」というのは、カウンセリングなどの場面で使用されるコミュニケーション技法のひとつですが、最近では実践的なテクニックとしてビジネスシーンでも幅広く応用されています。

 1「傾聴」 相手の話を真剣に聞く。話し方や表情、姿勢、仕草にも注意を払って、 相手の話を深く理解しようとする 
2 「受容」 相手が話す内容を受け入れる 
3 「共感」話の内容に心から同意する 

つまり、「愛想のよさ」というのは相手と適当に合わせることではなく、相手のこと を真剣にわかろうとするということです。

「愛想」と似た言葉に「愛嬌(あいきょう)」がある。愛嬌とは「ひょうきんで憎めない感じ」「にこやかでかわいらしいこと」等の意味がある。愛想も愛嬌も、どちらも人に良い印象をあたえる様子について使う言葉だ。愛嬌の方がより明るくてひょうきんなイメージがある。

「運と愛嬌(あいきょう)がない人間はあきまへん」と言ったのは、松下幸之助翁。

愛嬌は可愛(かわい)げと言ってもいい。愛嬌や可愛げがある人はまわりから可愛がられるので、情報や人が集まる。

「愛想力」と「愛嬌力」を身につけたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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