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老人たちこそ学問をせよ

今日のおすすめの一冊は、渋沢栄一氏の『渋沢栄一 100の訓言』(日経ビジネス人文庫)です。その中から「悲観的な人は残酷」という題でブログを書きました。

本書の中に「老人たちこそ学問をせよ」という心に響く文章がありました。

しかして文明の老人たるには、 身体はたとい衰弱するとしても、 精神が衰弱せぬようにしたい、精神を衰弱せぬようにするは学問によるほかはない。(論語と算盤/立志と学問) 

■現代の言葉で言うと・・・ 現代の文明社会で生きていくには、たとえ年老いて身体は衰えていっても、精神は弱らぬよう、強い気持ちを持っていたい。 それには、学問をする以外にない。 

「次代を担う青年は、もっとしっかりせよ!」 と、よく言われます。確かに、その通りでしょう。 ただ、よりよい世の中を築くためには、青年だけではなく、老人もまた、大切な存在なのです。

馬車から自動車、自動車から飛行機の時代となって、世界が狭くなったように、科学や技術の発展により、人間の寿命は延び、ますます人生は長くなっています。 そんな中で、三〇歳までが勉強の時期であるならば、少なくとも七〇歳ぐらいまでは働かないと、もったいないではありませんか? 

何かを成すには、学び続けるしかないのです。 老いてますます学問をし、さらに働く。 ぜひ、そんな生き方をしたいものです。 

《いくつになっても働き、社会に貢献しよう》

「少にして学べば壮にして為すことあり 壮にして学べば老いて衰えず 老にして学べば死して朽ちず」
佐藤一斎の『言志四録』の言葉だ。

若い時に学問にはげめば、壮年になったときに意義ある仕事を為すことができる。壮年になっても学び続ければ、気力や胆力が衰えることはない。老年になっても学ぶことをやめなければ、死してもその生き方や精神は忘れ去られることはない。

人も社会も、時代とともに進化し続けている。学びがない人には、進歩発展はない。

「人間は学び続けなければならない。学ぶことをやめたら、人間でなくなる」(安岡正篤)

いくつになっても、学び続ける人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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