変化に柔軟に適応できる人
今日のおすすめの一冊は、山口謡司氏の『読めば心が熱くなる!中国古典100話』(知的生き方文庫)です。その中から「小さな約束をおろそかにしない」という題でブログを書きました。
本書の中に「変化に柔軟に適応できる人」という心に響く文章がありました。
《書を以て御(ぎょ)を為す者は、馬の情を尽(つ)くさず、 古(いにしえ)を以(もっ)て今を制する者は、事の変に達せず。》(趙二)
理論的に正しいことを言う人がいる。しかし、その人が正しく物事をできるかどうかはわからない。 経験を積んでいるが、理論的には説明できない人もいる。また、歴史に詳しくても、現実をまったく理解していない人もいる。
理論と経験がうまく合致していれば、見事に手綱を取ることができるだろう。 同じように歴史を知って現実に向かえば、うまく政治を行うこともできるに違いない。
「書物を読んで馬に乗っても、馬の気持ちが理解できないからうまく乗れるはずが ない。 昔のことを良しとして現実の世を治めようとしても、物事の変化を理解しないなら、うまく治められるはずがない」
物事は常に変化する。その変化をとらえることが、ものを御し、人をまとめるためのカギなのである。
《理論と実践の両輪をまわせ》
大事なことは、いくら厖大な知識があったとしても、最新の情報を得ていたとしても、それを実際の行動に移さなければ、それは単なる宝の持ち腐れになるということです。知識や情報を、実際に試してみる、あるいはアウトプットする、という作業がなければ、この世の誰一人としてそのことを知らないまま終わってしまいます。
「畳の上の水練」であり「絵に描いた餅」です。
そして次に大事なのが変化に対応できているかということ。どんなに高邁な理屈を知っていようと、またそれをアウトプットしていようと、現実の変化とかけ離れていたら、それもまた「机上の空論」になってしまいます。
変化に対応するには、絶えざる勉強が必要です。年を重ねれば重ねるほど、最新の情報を取り、最新のツールをある程度使いこなすことができることが望ましいのです。何事も、新しいことや物にさわってみること、あるいは経験してみることが大事だと思います。
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