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その問題には意味がある
今日のおすすめの一冊は、斎藤一人さんの『運命は変えられる』(KKロングセラーズ)です。その中から『すべてのことは「当たり前」ではない』という題でブログを書きました。
本書の中に「その問題には意味がある」という心に響く文章がありました。
なにか一つ問題が起きたとき、多くの人は「なぜ、こんな問題が起きたんだろう」と考えます。理詰めで考えると、いろいろな原因が思い当たるでしょう。でも、魂的な視点からいうと、自分で起きる問題は「自分の感謝のなさ」を教えてくれるものとして出てきています。
だから、上司が自分にいやがらせをするのだとしたら、いやがらせをしない同僚やなんかに感謝が足りなかったのです。
感謝の反対は「当たり前」。同僚たちがいやがらせをしないのは当たり前だと思っていた。ということは、感謝を知らないのです。
だから、病気になったのだとしたら、からだに感謝することを知らなかったんです。それの「気づき」のために、どこかからだの具合が悪くなる。それに気づき、他の具合が悪くないところ一つひとつに感謝すればいいのです。
必要な治療を受けながら、感謝すればいい。そうやって、問題のないところに感謝して、感謝して、最後に問題そのものにまで感謝できたとき、その問題は消滅するようになっています。
この世は、そういう仕組みになっています。ということは、問題が起きたとき、「これは自分が感謝を知らなくて起きたんだ」と思い、最初から問題そのものに感謝するのが、一番いいですね。
でも、最初から問題そのものに感謝するという流れには行かないものなのです。だから、最初は問題を起こしていない周りに感謝から始めるのです。周りへの感謝から始めると、やがて、その問題にも感謝できるようになります。そして、魂が上にあがります。
問題が起きたとき、そこには必ず意味があります。何のためにその問題は起きたのか、です。一見、ネガティブに思えるようなできごとも、あとからふり返ると、そのことがあったから今の私がある、と思えることはよくあります。
舩井幸雄氏はすべては「必要、必然、最善」だと言います。
生起した時点ではその意味がよくわからなくても、まず素直に受け入れ、じっくりと考えて、その後の事態の進展を注意深く観察すれば、それがいかに必要だったか、ベストだったかが必ずわかるはずです。
今よりもよくなる過程で起こった出来事と、すべてを認識したうえで、意味と理由を考えることに挑戦していただきたいと思います。生起したことの意味が正しく理解できれば、次に何かが起こるはずか、あるいは何をなすべきか、が少し余裕を持って判断できるようになるでしょう。
心から感謝できる心境にまで到達すると、物事は急速に展開するものです。生起した出来事の意味がわからなかったり、事後処理に追われている間は、目先のことに手一杯で、とても感謝どころではありません。
私の経験では自分にとっての本当の必要性が理解できて初めて、素直に感謝できるようになります。(未来を変えるクセづけ―舩井幸雄の金言集/海竜社)より
起こったすべての問題に対して、感謝できるレベルに到達するよう努力を重ねたいと思います。
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