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「点」を乱打する
今日のおすすめの一冊は、堀江貴文氏の『最大化の超習慣』(徳間書店)です。その中から「楽しまなければなにもはじまらない」という題でブログを書きました。
本書の中に『「点」を乱打する』という心に響く文章がありました。
ジョブズはビジネスで「点」を乱打することに夢中だった。数えきれないほどの失敗と確執を抱えながら、ひたすら前進した。ビジネスの世界では最高の栄光と成功を獲得した偉人かもしれないが、汚点となっている「点」の多さも、ビジネス史ではトップクラスだろう。
ジョブズは自分の打った「点」の数々が、なんらかの意思に従ったかのように、勝手につながっていくイノベーティブな現象が楽しくてならなかったのだ。
iPhonで儲けよう!とはまったく考えなかったはずだ。ぼくも事業家として感覚的にわかる。好き勝手に、夢中で打ち続けた「点」が、思いもかけないかたちでつながり、ビジネスチャンスを描く瞬間は、たまらなく興奮するものだ。
あなたもどんどん「点」を打ってほしい。どんどん打つべきだ。どんどん打つべきだ、とぼくが力を込めるのは、そうしたある種の無節操に対して非難したがる人間がいまだにたくさんいるからだ。
「無茶するな」「あれもこれもと手を出さず、腰を据えろ」「堅実にひとつの仕事をこなせ」と口出ししてくる。挙げ句には「好き勝手にやると、ひとに迷惑をかけるぞ」と説教を垂れる始末である。
そういう相手に、ためしにこう訊ねてみてほしい。 「なにが、どう迷惑をかけるの?」 きっと歯切れのいい回答は返ってこないだろう。とうぜんだ。なにがいい生き方で、 なにが悪い生き方なのか、一律には決められないからだ。
彼らの非難に根拠はない。たんなる同調圧力だ。同調圧力はあなたの可能性を阻む。 だから抗おう。といって噛みつくのはダメだ。そうではなく、そのエネルギーは自分に向ける。「点」を打つ。「点」を打つ習慣が雑音を遠ざける。
◆ジョン・D・クランボルツ教授は「プランド・ハプンスタンス・セオリー」(計画された偶然)という理論を提唱している。「成功者のキャリアは偶然の積み重ねで形成されている」というものだ。
それは、個人のキャリアの8割は偶然の出来事で決まり、その偶然に全力で対処することにより、よりよいキャリアが形成されるということだ。
まさに、点を打つことも同じ。偶然に打った点が、いつの日か点と点が結ばれる。
『「点」を乱打する』ことを恐れない人でありたい。
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