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口コミはその人の度量や経験量そのもの

今日のおすすめの一冊は、角田陽一郎氏の『モチベーションの見つけ方』(大和書房)です。その中から「歴史換算年齢で考える」という題でブログを書きました。

本書の中に「口コミはその人の度量や経験量そのもの」という心に響く文章がありました。

お店でご飯を食べる時、 ネットで買い物する時、映画を観る時、ついつい事前に口コミの感想を気にしてしまいます。 

いったん見てしまうとその感想に自分の感情も引っ張られて、行く前、買う前、 食べる前から「もういいや」となって しまうこともあるのですが、 実はよくよく見てみると、気にする必要のない感想もけっこう多いのです。

以前、『バビロン』という映画を観に行って、私は面白かったのですが、結構エログロなシーンがあるのでネットの感想には 「そのシーンはいかがなものか」などと書かれていました。 それは作品の本質的な部分ではないのですが、こうしたネガティブな感想は目にした人にも影響を与えてしまいます

でも、自分にとって大事な部分ではなく、細部に関する他人の感想であれば、気にしなくていいと思うのです。 

映画の口コミならまだしも、他人から、 直接自分に厳しい ことを言われたら、 言われた方は傷つきます。もし自分が「悪い口コミ」の矛先になってしまったら、 「この人は相手に厳しい人なんだな」 と思うのではなく「自分に対して厳しい人なんだな」と思うようにすると、ちょっぴりですが、心が軽くなります。 

浪人生だった時、予備校の先生が、「私は自分にめちゃくちゃ甘い」と話していました。「自分に厳しい人はよくいるけれど、そういう人は他人にもっと厳しくなる。私は自分に甘くしたいので、他人には自分の次に甘くしています」と。

この話を聞いて以来、自分の生きる指針になってるんです。仕事のできる人で、他人に厳しく自分にも厳しいという人はよくいますが、そういう人に出会ってしまったら「この人は自分に厳しい人なんだ」と思うようにする。 

逆に自分は、他人に甘く、自分にはもっと甘くする。これはちょっとありではないかと思います。 

私の父が以前、イギリスに行った時に「イギリスの料理はやっぱりまずい」と言っていました。でも聞くと、ツアー旅行で、指定されたレストランでご飯を食べていたのです。それだと本当に美味しいレストランなんて行かない。それでイギリスの料理はまずいと判断してしまっていいのだろうかと。

その人の感想は、実はその人の度量、経験、経験量にも関わってきます。 他人の感想を気にすることで、本当の感想が見えなくなるのはもったいない。他人の感想を気にする/気にしない、その観点を自分の中で養うこと、それが本当の意味で気にしなきゃいけないことなんです。

◆「口コミはその人の度量や経験量そのもの」だ。他人に不寛容な人は、自分にも不寛容で許容の幅が狭い。度量や経験の量が少ないということ。

人は、自分の経験した範囲でしかアウトプットできない。自分にインプットされていないもの、すなわち無いものはアウトプットできないからだ。

だからこそ、SNSなどでその人のコメントを見れば、経験の幅がわかってしまうということ。それが、度量の大きさ

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