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徳とは明るさのこと
今日のおすすめの一冊は、安岡正篤師の『安岡正篤一日一言』(致知出版社)です。その中から「元旦によせて(令和7年)」という題でブログを書きました。
本書の中に「徳とは明るさのこと」という心に響く文章がありました。
人生で一番大切なのは徳性である。 その徳性の中で最も人間に大事なものは二つある。その二つはいち早くお誕生過ぎにはっきりと表われる。
その一つは明暗ということ。心を明るくするということで、心を明るく持つということがまずもって一番大事なのです。
その次は清潔、不潔ということです。浄不浄ということです。
◆行徳哲男師は「感奮語録/致知出版」の中で徳についてこう語っている。
安岡正篤先生は、「徳とは無類の明るさのことである」と言われた。
知識や技術は徳ではない。明るく、人好きで、世話好きで、人に尽くすことができる人こそ、徳のある人なのである。ゆえに徳のある人は元気がいい。
「真剣」と「深刻」とは違う。悲劇の主人公のような生き方は真剣とは言わない。真剣というのは、もっと軽いものである。真剣になればなるほど軽くなれる。
「軽さ」の頭に「あ」をつければ「明るさ」になる。真剣な人は「明るい人」である。眉間に皺を寄せて深刻に生きている人は実は一番真剣に生きていないのではないか。
徳のある人に暗い人はいない。そして、眉間に皺を寄せ、不機嫌な人に徳のある人はいない、ということだ。
「徳とは明るさのこと」という言葉を胸に刻みたい。
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