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過去に縛られる者は未来を失う

今日のおすすめの一冊は、名取芳彦(ほうげん)氏の『達観するヒント』(三笠書房)です。その中から「思い通りにならないこと」という題でブログを書きました。

本書の中に「過去に縛られる者は未来を失う」という心に響く文章がありました。

《過去に縛られる者は未来を失う》(チャーチル) 

私たちは、時間を“流れ”として考えることがあります。そう考えるなら、過去は どこかへ流れ去ってしまったので、過去に縛られずにすむはずです。それなのに過去に縛られる人が多いのは、時間が積み重なっている感覚も持ち合わせているからでしょう。 

自分の人生の頂点(現在)の下には、膨大な経験の積み重ねがあります。過去に縛られてしまう人は、下層に輝いていた時期や、逆に嫌なことがあるのでしょう。 

昔は良かったと過去の栄光をふり返れば、現在の自分が惨めになります。惨めさに埋もれて、これから何をしたいか、何ができるかを考えられないので未来を失います。嫌な思い出に縛られて、その出来事を現在の惨めさの原因にすれば、そこに安住することになるので、やはり未来を志向する気が起きません。 

「あの栄光は、あれで素晴らしかった。しかし、今の私にはやることがある」「あんな嫌な思いは二度としないぞ」と割り切り、過去を踏み台にして、未来につづいてい階段を上っていきたいものです。

《“終わったこと”に心を注がない》

◆アメリカの牧師で思想家でもあったジョセフ・マーフィーは、「過去のことは、水に流してして、うらみや悲しみをいつまでも考え続けるのはよしましょう」と述べています。不要なものは、すべて「水に流して、忘れてしまう」ことが、その先前向きに生きていくコツになるのではないでしょうか。(「足りないのは勇気だ」迷った時に読みたいリーダーの名言/朝日新聞出版)より

もし、人間に忘れるという機能がなかったら、人は一瞬たりとも生きていけないだろう。「嫌なおもいで」、「顔から火の出るような恥ずかしい失敗」「病気や事故」「親しい人の死」…。

「終わったこと」に、心を注がない、時間を使わない。

過去はサラリと水に流せる人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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