情報を積極的にオープンにできる人
今日のおすすめの一冊は、尾原和啓さんの『ネットビジネス進化論』(NHK出版)です。最近書いた中で、一番長いブログになってしまいました。今日は、私の忘備録として、本書の中の面白かったところを少しアップしてみたいと思います。
インターネットは、新たなコンテンツの作り手を大量に生み出しただけではありませんでした。情報を独り占めするよりも、積極的にオープンにしたほうが有利な時代がやってきたのです。
以前は、有益なアイデアや情報ほど他人には教えず、自分だけで独占する、あるいは、社内では共有しても社外には漏らさないのが当たり前でした。そうやって秘匿された知識やノウハウは、ライバルを出し抜くために使われます。自分だけが知っているということが、生き残りの武器になると思われていたのです。
ところが、インターネットによって世界中につながると、自分だけが知っているというのは、ただの思い込みに過ぎないということが明らかになってきます。自分が思いつくようなことは、世界を見渡せば、何十人、何百人もの人が似たようなことを考えています。自分だけのオリジナルなアイデアと必死で抱え込んできたものが、すでに別の言語のブログで発表されているかもしれないし、世界の端っこではとっくの昔に商業サービスが始まっているかもしれません。
インターネットの普及で情報を隠しておくことが非常に困難になったことも、追い打ちをかけています。企業の不正や個人のやらかしは、本人が隠そうとするほど、白日の下にさらされ、あっというまにネットで拡散されていきます。社内にかん口令が敷かれても、匿名の勇気ある告発者がネットに書き込んで、世間に暴露されます。
誰もが情報発信者になれる時代には、もはや情報を抱え込んだり、隠しておいたりしても、すぐに誰かの手によって広まってしまう。つまり、かつてのように情報を独占するメリットが劇的に減ったのです。それならいっそのこと、自分から積極的に情報を発信してしまったほうがいいのではないでしょうか。
あるジャンルについて、有益な情報をつねに発信している人だと認知されれば、似たような趣味嗜好をもつ仲間が自然と集まってくるし、「このジャンルならこの人」というネット上の評判を得ることができれば、放っておいてもさらに濃い情報が集まってきます。中にはそれが仕事に発展するケースもあるでしょう。いまは、情報を発信することのメリットのほうが圧倒的に大きく、そのほうが個人が豊かになれる時代なのです。(以上、引用です)
ということは、これからはアウトプットしない人は生き残れない、ということになります。確かに、「自分が思いついたことをさも大事そうに秘密にしている人」を見ると、ちょっと滑稽で、哀れさを感じることもあります。アウトプットしまくっている人は、そんな些細なことなど目もくれず、次から次へと大事な情報をオープンにしてくれます。
どっちの人が余裕があってカッコよくて、どっちの人がケチくさくてしみったれているのかは一目瞭然です。そう、カッコいい生き方、したいですね(笑)。
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