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危険な道にしか成功はない

今日のおすすめの一冊は、萩本欽一氏の『欽言力(きんげんりょく)』(日本文芸社)です。その中から「人生、無駄にこそ価値がある」という題でブログを書きました。

本書の中に「危険な道にしか成功はない」という心に響く文章がありました。

「この道は安全です」って言われると、ちょっといい感じがするよね。だけど、安全な道を歩いていても、成功は落ちてない。安全な道には失敗もない代わり、成功もないんですよ。とくに「大成功」は、危険な道にしかないの。

危険な道には罠もいっぱいあって、ちょっと進むたびに困難に出会うでしょ。でも、人間て困ると立ち止まって、しっかり考えるんです。だから、困ったときって、ふだんはまったく気がつかないスーパーアイデアが出てきたりする。そこから大成功につながるんです。

何年か前、「プロ野球を1リーグ制にしよう」っていう話がありましたよね。みんなが反対して結局2リーグ制のままになってるけど、あのとき僕は「いいねえ、1リーグ制!」って言ってたの。なぜかっていうと、1リーグ制になると困る人がいっぱいでてくる。その人たちがいっせに考えると、プロ野球がとてつもなくおもしろくなるんじゃないかな、と思ったんです。

困難を恐れると、運も逃げちゃいますね。「困った、困った」って立ち止まったままくよくよしてる人に成功はやってこない。「さあ、困った。でも、困ってばかりはいられない。いや、困っている今が最大のチャンスかもしれない」そう考えて危険な道をぐんぐん進んじゃう人にしか、大成功の喜びは味わえないんです。

◆人は、困ったことがおきたり、崖っぷちに追いつめられたりしたときに、ようやく真剣に考えるようになる。病気になって初めて、その病気に詳しくなったり、養生を考えるのと同じだ。

安全なとき、保障されているとき、守られているときは、何も考えない。危機が起きて初めて、我がこととして必死になり、本気となる

明治維新は、多くの人たち、とりわけ幕府の人たちにとっては、もっとも困ったことであり、嫌なことだった。しかし、誰かが困る度合いが大きければ大きいほど、変革の幅は大きい

どんなに困ったことが起きても、そこから逃げなければ、それをスーパーチャンスにできる可能性がある。「ピンチはチャンス」と、1歩でも前に進み、運をつかみたい。

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