思ってもみないところに辿り着くには
今日のおすすめの一冊は、ひすいこたろう&白駒妃登美 (しらこま ひとみ)氏の『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』(祥伝社黄金文庫)です。その中から『「目標達成型」と「天命追求型」』という題でブログを書きました。
本書の中に、ひすいこたろうさんの「思ってもみないところに辿り着くには」という心に響く文章がありました。
◆「天命追求型」とは、目の前にある課題に対して、ひとつひとつ力を出し切ることによって次の扉が開き、新しいステージに運ばれていくタイプ。日本人に合っているのが「おかげさま」の精神を持つ、「天命追求型」。
これとは対極にあるのが「目標達成型」。アメリカ型の成功哲学だ。夢や目標を叶えるために努力する生き方。
しかし、「夢」というのはほとんどが、自分の欲望を達成するための「我」の夢。「売上を何億にしたい」とか「お金持ちになりたい」、「タレントになりたい」等々。
しかし、日本古来の考え方には、「おかげさま」とか「お先にどうぞ」というまわりの人たちのおかげ、自分より他人を先にする、というものがある。自分ではなく、まわりの人に感謝する思想だ。
小林正観さんは、「ナガタ」「ナガサキ」についてこう言っている。
「人の幸せがこそが我が喜び」という考え方が基本にあると、我々は、「思ってもみないところに辿り着く」ことができる。
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