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読書の習慣を身につける
今日のおすすめの一冊は、マイケル・アンジャー氏の『最高の自分になる方法』(ディスカヴァー)です。この中から「腹を立てそうになったとき」という題でブログを書きました。
本書の中に「読書」について、こんな一節がありました。
昔から「リーダーは読書家だ」といわれる。もちろんすべての読書家がリーダーだとはかぎらないが、ほとんどのリーダーは読書家だといっても過言ではない。しかし、もしそうなら、なぜ多くの人は読書をしないのだろうか。ノンフィクションの本を読む人の9割は第1章しか読まないという。言い換えれば、第2章以降も続けて読む人は全体の1割程度しかいないのだ。
一般に、収入はその人の語彙力(ごいりょく)と比例することが実証されている。ごくわずかな例外を除けば、語彙の豊富な人は大きな仕事をまかされるから、収入もそれだけ多い。ほとんどの人はもっと収入を増やしたいと思っていることを考えると、なぜもっと読書をしないのかという疑問がわく。
理由は簡単である。ほとんどの人は「学校を卒業したら教育は終了する」と思い込んでいるため、生涯学習の必要性を心の中で否定しているからだ。大多数の人は社会人になったとたん、知識を増やすことに興味を持たなくなるのである。
若き日のエイブラハム・リンカーンは遠方の図書館まで何キロも歩いて本を借りに行き、数日後に返しに行くという生活を送っていた。昼間、何時間も重労働に精を出し、夜になるとロウソクの灯りで読書にいそしんだ。国家のリーダーの重責を担う素地は、読書の習慣によって作られたといえる。
もしあなたが最高の自分になりたいと真剣に考えているなら、熱心に本を読むことを勧める。とくにノンフィクションの自己啓発書を読むといい。1ヶ月に1冊の本を読むことが最低条件だ。1年に1冊しか読まないなら、熾烈な競争社会で落伍してしまうだろう。
日本の言葉は約20万語あるといわれていて、新聞や雑誌や本などで実際に使われているのが約5万語だといいます。また、普通の人が使うのが数千語と言われますが、その語彙が少し増えるだけで、飛躍的に伝わり方は違います。たった一つの言葉で、心に響くこともあるからです。
リーダーにとっても最も必要な要素のひとつが、まわりの人に自分の考えを伝えるコミュニケーション能力です。自分の思いや考えを上手に伝えることができなければ、組織は動いていきません。人にわかりやすく伝えるには、生きた言葉を使わなければなりません。そのために最も有効なのが、読書です。読書の習慣を身につければ、成功へ一歩近づくということですね。
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