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それは彼らの問題だ

今日のおすすめの一冊は、ウェイン・W・ダイアー氏の『運のいい人だけが知っていること』(三笠書房)です。その中から「幸せとは、私たちの中にある思い」という題でブログを書きました。

本書の中から「それは彼らの問題だ」という興味深い文章がありました。

私は、アメリカ第三十二代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻、エレノア・ルーズ ベルトが言ったとされている言葉が好きです。 「あなたの同意がなかったら、誰もあなたに劣等感を感じさせることはできません」
言葉を換えれば、あなたの気持ちを落ち込ませることは誰にもできないということです。 誰もあなたを心配させることも、傷つけることもできません。
「自分の中」を観察すると見えてくること、あなたに起こっていることはすべて、自分の中にもともとあったものです。あなたがそ れをつくっているのです。
もし、職場で誰かとうまくいかなくて、いじめられていると感じたら、もし自分の子どもに尊敬されていないと感じるなら、まず自分自身を見てください。 そして自分に聞いてみなさい。「なぜ自分はこんな目に遭うのだろう?どうして被害者のように感じるのだろう。 こんな気持ちにならないためには、どのように変わったらいいのだろうか?」
そして、反射的に次のように思わないでください。「どうしたら彼らを変えることができるだろうか?」 「どうしたらまわりの世界を変えられるだろうか?」と。
あなたが憎むもの、あなたを悩ますもの、あなたが怒りを感じるものは、実は自分自身の憎しみ、苛立ち、そして怒りなのです。自分の人生を悩ませている誰かを非難する時、あなたはこう言っているのです。「もし、彼らが私のようであったなら、私もこんなに悩まされることはないのに」
しかしながら、あなたが「悟りへの道」を歩むうちに、興味深いことが起こってきます。 「嫌な奴だ」と以前は思っていたような振る舞いをする人たちに出会っても、いつの間にか、「それは彼らの問題だ」と思えるようになるのです。
そして、自分にこうつぶやくことができます。「彼らは彼らだ。今、彼らはそう振る舞わざるを得ないのだ。それが彼らの唯一の反応の仕方なのだ。私は、愛と思いやり、そして受容の心を持っているのだから、誰に対しても 効果的に対処できる。また、彼らの行動を気にしないこともできる。私の問題ではない。 彼らの問題なのだから」と。このように、問題に対するあなたの姿勢がすべてなのです。

交流分析の提唱者で精神科医のエリック・バーンは「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」と言っています。我々は人間関係で、誰かと何か問題があったとき、なんとかして、「相手を変えよう」「相手に変わってもらおう」と思います。なぜなら(自分は正しいのに)、「相手が悪い」「相手が間違っている」と思うからです。

しかし、どんなに心を込めて訴えても、渾身の力で説得したとしても、相手が変わることはほぼ100%ありません。過ぎ去った過去を変えることができないように。できることは唯一、自分が変わることです。それは、自分の見方や、考え方を変えるということです。

見方が変われば、その問題を「気にしない」ことができるようになり、さらには「気にならない」レベルになることもできます。すると、その問題は私の問題ではなく、「彼らの問題だ」と思うことができます。

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