運は人望から生まれる
今日のおすすめの一冊は、本田健氏の『本田健の人生を変える1分間コーチング』(だいわ文庫)です。その中から「自分がコントロールできることに集中する」という題でブログを書きました。
本書の中に「運は人望から生まれる」という心に響く言葉がありました。
運というと、不確定なものだと感じるでしょうが、シンプルに言葉で表すと、こ うなります。
《運=人望》
人気は激しく上がり下がりしますが、人望は基本的には一定しています。つまり、「あの人って素晴らしいよね」と言ってもらえる人は、それほど多くの人に人気がなくても、いい運を持っています。 逆に、「あの人はちょっと....」 と言われる人は、やがて運気が下がっていきます。
興味深いのは、人望がなくても人気がある人もいることです。 芸人さんや俳優さんが、あるときを境にブレイクする現象がありますが、これは人気が先行して急上昇した状態といえます。しかし、あまりに一気にブレイクし、人望が人気についていけなければ、絶頂からたたき落とされることもあります。運のメカニズムをわかっておらず、「自分はすごい!」と勘違いしてしまうのです。
人気とは、急に吹き上がることもあれば、あっという間に風向きが変わってしまって、下にたたきつけられることもあるわけです。一方、人望は信用であり、積み上げていくものです。そのため、短期間で獲得することはできませんが、失うこともありません。 約束を守ったり、細やかなコミュニケーションをとったりすることが必要です。
信用を高めるには、そういう地道なことを続けていくしかありません。面倒くさいことばかりですが、その積み重ねが、信頼感を高めていきます。 長くお店をやっているというのも、信用の一つです。創業一二〇年とかいう会社は、それだけで信頼されます。個人としても、それだけの長い歴史があなたの人望をつくっていくのです。
長く続いている老舗というのは、まずお客様の支持をながいこと受けています。同時に、取引先やご近所にも長い間支持されています。そして、同時にそこで働く人たちの支持がなければ、長く続くことはできません。そして、大事なことは、長い間利益を出し続けているということです。
100年以上続いている老舗なら、途中、太平洋戦争があり、幾多の台風や地震があり、直近では阪神・淡路大震災、東日本大震災という震災にあっています。また、経済的には、リーマンショックや、コロナ禍も大きな被害をもたらしました。それでも、なお老舗が未だに続いているということは、ほんものの信用の積み重ねがあるからこそです。
これは、人も同じです。東井義雄先生の言葉に「ほんものは続く、続くとほんものになる」というものがありますが、まさに本物は続きます。
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