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グッド&ニューとは

今日のおすすめの一冊は、西脇俊二氏の『「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく。』(PHP)です。その中から『「いい人」をやめること』という題でブログを書きました。

本書の中に「グッド&ニューとは」という心に響く文章がありました。

スランプを脱出するためにチームで取り組める方法があります。それは「グッド&ニュー」です。やりすぎている人は余裕がなく、周りが見えていないため、ネガティブな思考に陥りやすいものです。そんな時にお勧めなのが、この方法です。

グッド&ニューとは、24時間以内に起きたよかったこと(グッド)や、新しい出来事(ニュー)を、周囲の人と共有するミニゲームです。参加者の前で、1人1分間以内に、順番に発表するゲームです。だらだら長引かせないようにするため、参加者は立ってゲームに参加します。

「昨日、うちの近所にコンビニができました!」「庭に美味しいトマトがなりました!」「友人に肌がきれいだね、といわれました!」このように、頭に浮かんだ日常の些細なグッド&ニューを参加者に発表します。参加者は発表者の発言に対して、「おめでとう」という気持ちを込めて、元気よく拍手を送る決まりです。

発表者もまた、自分の発言に「やったー!」という気持ちを込めて、元気よく拍手しましょう。グッド&ニューをやるメリットは、「明日、みんなの前で発表しなければならない」という気持ちから、自然にいいことを感知するアンテナがはれるようになることです。

たとえあなたが「いいことや新しいことなんて、そう毎日あるもんじゃない」と思っていても、探せば意外とあるものです。今まで流してしまったのだと気がつき、自分は案外、グッド&ニューに囲まれているのだと実感できるようになります。

実は、私がグッド&ニューを最初に取り入れたのは、自閉症の子どもをもつお母さんたちの集まりでした。グッド&ニューを始めるまで、お母さんたちは集まっては暗い顔をして、各々(おのおの)の悩み事を話していました。お母さんたちの暗い顔が気になった私は、「じゃあ、みんなでグッド&ニューをやりましょう」と提案しました。

最初は馴れなかったお母さんたちも、グッド&ニューの回数を重ねるたびに、それまでの暗い雰囲気が一転、明るい雰囲気に変わり、会話も明るくなってきました。次第に、お母さん方の会話から、「商店街のくじ引きで2等が出ました」「宝くじで1万円当たったの!」など、ラッキーな出来事が聞かれる機会が増えてきたのです。

そして、ポイントはここ…お母さんたちが皆さん、「最近、ツキが回ってきたよね」と溌剌とした笑顔で次々と話題をあげるようになったのです。私が出会った当初のお母さん方は、暗い雰囲気をまとって悩み事ばかりを話していましたが、グッド&ニューを始めてからのお母さん方は、楽しいことやうれしいことに目を向けて明るい雰囲気に変わり、結果、前向きな発言も増え、いいことを引き寄せるようになりました。

お母さん方を見ていると、「言葉が変わると、行動も変わる」ということがよくわかります。グッド&ニューは、運を引き寄せる法則でもあるのです。

◆朝礼や会議の前に、この「グッド&ニュー」を発表すると場がとても和(なご)み、発言が出やすくなる。逆に、始まりが威圧的だったり、叱責だったりすると、メンバーは委縮(いしゅく)してシーンとなり、誰も一言もしゃべらなくなる。

「始めに言葉ありき」とは、聖書の言葉だ。暗い言葉を発すれば、まわりも暗くなる。明るい言葉を発すれば、まわりは明るくなる。会話でも会議でも、最初に発する言葉がポジティブなら、会話や会議の内容は、明るくて前向きで積極的になり、ポジティブなこと、つまり「運」を引き寄せる。

グッド&ニューは運を引き寄せる。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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