今日のおすすめの一冊は、平井正修氏の『山岡鉄舟修養訓』(致知出版社)です。その中から「冷暖自知」という題でブログを書きました。
本書の中に「心が固くならないために」という心に響く文章がありました。
とかく我々は、人にバカにされまい、なめられまいとして、虚勢を張ってしまう。自分を大きく見せようとしたり、 偉そうにしてしまう。心が固くなっているからだ。
「柳に風」という言葉があるが、「馬耳東風」とか「暖簾に腕押し」とは意味がまったく違う。「柳に風」と逆らわずに、しなやかに「受け流す」ことだ。「行雲流水」という禅語と同じで、空を行く雲、川を流れる水のように、何事にも執着することなく、飄々と事に従って行動することだ。
「風疎竹(かぜそちく)に来る 風過ぎて竹に声を留(とど)めず」 という、菜根譚(さいこんたん)の中の言葉がある。 一陣の風が竹林に吹いたとき、竹はザワザワと音がする。 しかし、一旦風が通り過ぎてしまえば、竹林はまるで何事もなかったかのように静まり返る。
我々は、誰かに何か嫌なことを言われたり、バカにされたりすると、いつまでもそれに執着し、ザワザワとして心が静まることができない。 どんなときも、心をしなやかに保てる人でありたい。
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