人類の歴史とAI
今日のおすすめの一冊は、丸山俊一氏の「AI以後」(NHK出版新書)です。ケヴィン・ケリー氏の「進行中の未来の姿」について書いてみました。
人工知能と経済学の専門家、井上智洋氏は、『2050年には全ての自動車がセルフドライビングカーになっているという予測もあります。わかりやすい変化をもたらす技術として、セルフドライビングカーとともに自動通訳や自動翻訳が挙げられます。2025年頃にはコンピュータが意味をちゃんと理解して、自動翻訳や自動通訳を行うことができるようになると予想されています。』
『2030年頃に「汎用人工知能(AGI)」の開発の目処が立つと言われているからです。「汎用人工知能」というのは、人間のように様々な知的作業をこなすことのできる人工知能です。今の世の中に存在する人工知能は全て「特化型人工知能」であり、一つの特化された課題しかこなすことができません。』
『コンピュータが全人類の知性を超える未来のある時点のことを「シンギュラリティ」(特異点、技術的特異点)と言います。この概念は、アメリカの著名な発明家レイ・カーツワイルが技術に関する未来予測の書「シンギュラリティは近い…人類が生命超越するとき」で紹介したことで、世界的に知られるようになりました。カーツワイルは、シンギュラリティが2045年に到来すると予測しています。』
『要するに、2045年には、ヤマダ電機やビックカメラなどで気楽に買えるパソコン一つで、全人類の脳と同等の情報処理ができるようになるということです』「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)」より。
Googleの研究者のレイ・カーツワイル氏は2045年にはAIの能力が、人間を超越する「シンギュラリティ」が生じ、反乱すら起きるかもしれないとしています。一方、多くのAI研究者は人間に対する反乱がおきる可能性は低く、過度の規制が逆にいろいろな問題を生じさせると考えています。
おそよ700万年前にアフリカで生まれた人類の祖先が世界各地に散らばっていく旅を、イギリスの考古学者ブライアン・フェイガンは、「グレートジャーニー」と名付けました。人間の祖先であるホモサピエンスが生まれたのは20万年前。そのうちの19万年は狩猟生活で定住していなかったといいます。
現在のデジタルコンピュータが開発されたのが、1946年で、倉庫一個分のスペースが必要だったそうです。そのコンピュータができて、まだ100年も経っていません。ホモサピエンスである人類の歴史からすればまさに、ほんの一瞬です。
しかし、この「一瞬」にも思える時間に、人類が過去成し遂げてきたさまざまな産業革命や進歩をしのぐような、大変化が起ころうとしています。後世、教科書に載るような大変化に立ち会っている私たちは、それぞれ一人ひとりが、大きな使命を持って生まれてきたのではないでしょうか。だからこそ、少しでもこの「AI」に実際に触れてみて、使ってみることが大事なのだと思います。こんな絶好のチャンスを逃す手はありません。
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