I(アイ)メッセージとは
今日のおすすめの一冊は、ウェイン・W・ダイアー氏の『運のいい人だけが知っていること』(三笠書房)です。その中から「幸せとは、私たちの中にある思い」という題でブログを書きました。
本書の中に「I(アイ)メッセージ」についての文章がありました。
上手な話し方のコツに、「Iメッセージ」があります。 「私はこう思う」という形で、自分なりの意見なりアドバイスなりを伝えるのです。「YOUメッセージ」は、「あなたは、こうするのがいい」という話し方で、これは相手に「押しつけられている」といった印象を与えます。
夫婦でデパートの紳士服売り場で買い物をしているとします。亭主が「この服、オレ に似合うかな?」と奥さんに相談する。奥さんが、「あなたには、そんな派手な服、似合わないわよ」。
このようなYOUメッセージで、しかも否定的な言い方をすると、亭主はムカッとき て、不愉快になります。 これは、「あなたには無理」「あなたには、できっこない」「あなたには、ふさわしくない」 といった言い方に通じます。
「私には、ちょっと派手に見えるけど」 このIメッセージには「押しつけがましさ」がなく、柔らかい印象があります。 しかも、Iメッセージは自分個人の意見を伝える話し方ではあるのですが、相手の耳 には意外と「世間一般の、たくさんの人たちの客観的な意見」を聞いている印象が残るから不思議です。
「あなたは」という話し方は、そう口にする本人は客観的に見た意見を伝えているつもりかもしれませんが、相手の耳にはむしろ「押しつけがましく」聞えてしまいます。 ですから、「それは、おまえの(主観的な) 見方だろう」と反発されやすい。
「あなたは」(YOUメッセージ)で意見をぶつけ合うのではなく、「私は」(Iメッセー ジ)で会話を丸くまとめていってこそ、穏やかな関係が保てます。 《「YOUメッセージ」の言い方はケンカの原因になりやすい。 「Iメッセージ」の言い方に換えると、穏やかな関係になる。》
トマス・ゴードン博士が提唱した「親業(PET)」という親のためのリーダーシップ訓練講座があります。この親業は親子関係だけでなく、対人関係全般に応用できます。親業は「聞く技術」「話す技術」「対立を解く技術」の三つの柱からできています。
そして、「話す技術」の中に「私メッセージ」と「あなたメッセージ」があり、ここで言っている「Iメッセージ」「YOUメッセージ」と同じです。
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