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アンラーンと口グセ
今日のおすすめの一冊は、柳川範之(のりゆき)氏&為末大(だい)氏の『アンラーン』(日経BP)です。その中から「アンラーンとは」という題でブログを書きました。
本書の中に「アンラーンと口グセ」という心に響く文章がありました。
変化に対してスピーディかつ的確に対応するためには、特定の環境に依存し過ぎない、 ニュートラルなポジションに立つ必要があります。そのポジションを一人ひとりが常に意識し、確保しておくことが非常に大切です。
さらにいえば、アンラーンすること自体が生み出す価値というものも見過ごせません。 現時点では何もかもが「ピタッ」とすべてうまくはまっていて、何の不満もない 「順風満帆」の状態だったとしても、さらに飛躍するために、あえてアンラーンをしてみる。 アンラーンは、そうした「今いる場所でのさらなる成長のために」という使い方もでき ます。
「思考のクセ」や自動化されたパターン化のサインは、往々にして口グセとして現れます。 口グセには、「個人」特有のものもありますが、所属する企業や組織の影響を大きく受けていることもあります。
近くにいる人のログセがうつるというのは、みなさんも経験が あるでしょう。家族もそうですし、友達関係でも同じです。
たとえば、僕の印象ではリクルート出身の友人は「成長」という言葉を頻繁に使います。 「圧倒的成長」というような強めの言葉もよく口に出しています。
アスリートには何かにつけて「絶対に」と言い切る人が多い。これは、スポーツの世界は「絶対に勝つ」「絶対にうまくいく」と自らを暗示にかけ続けないと、精神的にやっていけないということと関係しているのでしょう。
その他、ベンチャー企業の経営陣は「スピード!」という言葉が好きだという気がしませんか。激しい変化の中で成長し続けるために、多くの方が重視しているから、自然と口に出るのだと思います。
こうした口グセは、きっと僕たちにもあるのでしょう。口グセは、自分では気づかないものですから。 「アンラーン」が、自分自身に必要な「自分事」として感じられるようになったでしょうか。
アンラーンの目的は、「学び」や「成長」であると同時に、自分を豊かに耕して、楽しみの多い人生を送ることでもあります。
ユニクロの柳井氏の書籍に「成功は一日で捨て去れ」というものがある。過去の成功体験に惑わされず、捨て去ることが新たな成長のためのエンジンとなるからだ。
多くの人は一度うまくいったことがあると、二匹目のどじょうを狙ってしまう。しかし、変化が激しい時代は、二匹目を狙っているうちに、市場そのものが変わってしまっていることが多い。
それを乗り越えるために必要なのが「アンラーン」。いつまでも過去にこだわらず、一から新たな挑戦をすることだ。
自分の口グセをチェックし、身についたクセやパターンから抜け出したい。
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