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結婚がゴールになっていないか

今日のおすすめの一冊は、山﨑拓巳氏の『運の強化書』(SB Creative)です。その中から『「素敵」をみんなで分ける』という題でブログを書きました。

本書の中に「結婚がゴールになっていないか」という心に響く文章がありました。

ベストセラー作家で経営コンサルタントでもあるジェームス・スキナーさんが「幸せな結婚の仕方」 って話を教えてくださいました。 

彼がある精神科医のセミナーに参加したときに聞いたそのエピ ソードをここで紹介します。 「結婚すると幸せになれる」 と多くの人が思っている。 結婚がゴールになっているというのです。 

しかし、結婚してみるとなかなかパートナーが自分を幸せにしてくれない。 不幸な結婚をしたと感じている人のほとんどは、「何で幸せにしてくれないんだ? こんなはずじゃなかった。幸せになれるって思ったからこの人を選んだのに」と思ってる。 実はこれ、相手にすごく依存している状態です。 

本当にうまくいく結婚は違うんだよって、その精神科医は続けます。 まず、自分一人でも幸せになってしまうこと。 「結婚なんかしなくても、自分一人で幸せ!」 それができたら、次に同じように、一人でも幸せに生きている異性を探す。 そして、その人と結ばれると「幸せな結婚生活」がやって来る。 これが 「幸せな結婚の仕方」と言うのです。 

幸せは他者から与えられるものではなく、自分で完結すべきものなのかも。 この話を聞いたとき僕はそう思いました。 

一人でも幸せを完結できている者同士が、一緒に二人の幸せを完結する。 いずれにせよ、幸せな結婚の極意は「結婚なんかしなくても、 自分一人で幸せ!」を体感することのようです。 

自分以外の何かに頼って幸せになろうというのではなく、自分の力で幸せになれる人であること。 今、自分の手元にあるさまざまなものに感謝し、それを楽しみ、愛おしみ、 満たされた心を持つ。 

まん丸な心の状態を感じ、 自分で自分を満たすという取り組みは、実は望むものを引き寄せる磁石のような心を持つことでもあると思います。 逆に、心の欠けたところから引き寄せる現実は、同じように欠けた部分を持った現実なのかもしれません。

 「幸せ」 っていうスポーツのソロ競技を嗜んだ二人が、次はデュオでその競技を究めていく。 そう考えると、結婚はゴールではなく、どうやら始まりのようです。

◆これは結婚だけではなく、色々なことに言える。

たとえば、病気。病気を治すことがゴールになっていると、病気はなかなか治らないという。病気が治ったあとの、ビジョンがないからだ。治ったあと、「どこかへ旅行にいきたい」「あのレストランに行ってみたい」「孫と遊びたい」という、ありありと思い浮かべるイメージだ。

たとえば、ハッピーリタイアメント。ハッピーリタイアメントとは、定年前に豊かな老後資金を確保して悠々自適な引退生活に入ることをいう。しかし、リタイアした人の多くは、その後、平均2年くらいで亡くなる確率が高いという。リタイアメントがゴールになっているからだ。

結婚も、病気を治すのも、ハッピーリタイアメントも、そこがゴールではない。幸せになるための一つの手段だ。定年も同じで、定年がゴールではない。定年を過ぎると「何もやることがない」と気力がなくなってしまう人が多い。しかし、当たり前のことだが、人生に定年はない

どんな状況になっても、いくつになっても、いつも機嫌よく、楽しめること、そして、面白がることができること。それが「自律」。大人の生き方だ。

「結婚がゴールになっていないか」という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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