人間にエネルギーを吹き込むには
今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『魅力的な人々の共通項』(清談社)です。その中から「正岡子規の生き方」という題でブログを書きました。
本書の中に「人間にエネルギーを吹き込むには」という素敵な話がありました。
「人間にエネルギーを吹き込むものとは何か」という角度から考えると、「感謝」「笑顔」 「賞賛」の三つが挙げられます。 私はこれらの頭文字をとって「かえしの法則」と名づけました。
「ありがとう」と感謝されると元気になる。そして「笑顔」を向けられると元気になる。さらに「今日の服は素敵ですね」など、なんでもいいからほめられると、元気になるのです。 これら三つの反対の概念は、「あらさがし」「不機嫌」「不平不満」です。これらは、周囲の人々のエネルギーを奪い取るものです。
不機嫌な顔をして、不平不満を言い、ネガティブな見方であらさがしをしていれば、相手はエネルギーダウンした状態になり、病気がちになったり、ウツになったりするかもしれません。 病気の人では、薬や栄養や休養と同時に、「感謝」「笑顔」「賞賛」の三つによってエネルギーを充電してあげると、元気になっていくことでしょう。
エネルギーダウンしている人がいたら、「頑張って」と言うのではなく、「感謝」「笑顔」「賞賛」で、あなたはあなたのままでいい、あなたがいてくれて嬉しい、と言ってあげることで、その人は元気を取り戻します。「頑張って」は、その人のそれまでやってきたことを9割は否定してしまっていることになる。今のあなたでいい、というメッセージを送ることで、元気になるようです。
さらに、人間だけでなく、「賞賛」をたくさん浴びた「物質」も、エネルギーを貯めているらしい。富士山や、名画、名品と言われるものは、そのように言われ続けて、エネルギーを貯めているのでしょう。
人間も、ほめられればエネルギーが充電されます。ほめられた人は「賞賛のエネルギー」で充電され、元気になるということがわかると、人間関係がよりスムーズになるのではな いでしょうか。 「ほめっぱなしメガネ」で人を見つめ、いつも温かく優しい言葉を投げかける人の周りには、常に温かさが満ちていくでしょう。
人は絶対肯定されると元気になります。絶対肯定とは、その人の存在を条件抜きで肯定することです。条件は付けないということです。「あなたがいるだけで私は嬉しい」とその存在を認めることです。
その反対の「否定」は元気を奪います。否定的な言葉や態度、行動。否定的な言葉は「皮肉を言う」「非難する」「けなす」。否定的な態度、行動は「不機嫌」「叩く」「蹴る」そして「無視」です。暴力は論外ですが、人間にとって一番ひどい仕打ちが「無視」「無関心」です。無視は、存在を認めないことですから。
「感謝」「笑顔」「賞賛」の三つで人にエネルギーを吹き込める人でありたいと思います。
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